【放置NG】バッテリー上がりが自然回復する条件と緊急時の復活方法5選

バッテリー上がり
で困っている人
「急に車のバッテリーが上がって動かなくなってしまった・・・」
「自然に回復するまで待とうかな・・・」

バッテリー上がりが起きてしまったら、そのまま放置して自然回復を待つ方もいるでしょう。しかし、バッテリー上がりは放置しているだけで本当に回復するのでしょうか?

結論から言うと、ほとんどの場合、バッテリー上がりは自然に回復することはありません。ただし、下記に当てはまっている場合は正しい方法で処置をすることで、自然に回復する可能性があります。

室内灯やメーター類などの電装品は正常につくこと
セルモーターは回転している(エンジンをかけると空振りするような音がする)
バッテリーが比較的新しい(交換して1年以内
車は頻繁に使っている(最低でも週1回
気温が温かい時期である

この記事では、バッテリー上がりの自然回復の条件だけでなく、自然回復しなかった際の回復方法や予防方法をご紹介していきます。バッテリー上がりにお困りの方の参考になれば幸いです。

整備士くん
緊急で車を動かしたい方は、カーバッテリー110番もしくはJAF(日本自動車連盟)に連絡をしましょう。プロが安全、確実に車を動かしてくれます。

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バッテリー上がりを放置しすぎると自然回復しない

バッテリー上がりの自然回復の条件に当てはまっていない場合は、残念ながら自然回復はしないため、記事後半で紹介する方法を使ってバッテリーを充電させて回復させる必要があります。

また、バッテリー上がりを放置しておくと後々さまざまな弊害が引き起こされます。そのため、バッテリー上がりが起きたら早めに対処することが大切です。

バッテリー上がりが自然回復しない理由とは?

バッテリー上がりというのは、簡単にいうと「バッテリーの充電(容量)がなくなり車が動かなくなった状態」のことをいいます。そのため、スマートフォンと同じように、充電をしてあげることで復活させることができます。

整備士くん
しかし、スマートフォンのようにいつでも充電器で充電できるわけではありません!

実は、車はエンジンかけて走らせることで「オルタネーター」という発電機が働き、電力を生成=充電が可能ということになります。そのため、バッテリーが上がってしまってエンジンが止まった状態ではオルタネーターが働かないため、充電をすることができないのです。

つまり、放置していてもバッテリー上がりが自然回復することはないのです。それどころか、バッテリー上がりを放置しすぎると、余計に復活しにくい状態に陥ることになります。

エンジンがかからない⇒車が動かない⇒オルタネーターが動かない⇒バッテリーが充電されない=自然回復しない

バッテリー上がりを放置すると悪影響が!?

バッテリーが上がり「少し時間がたてば直るかもしれないから・・・」「今は時間がないから時間があるときに・・・」と放置してしまう人もいます。

しかし、実はバッテリーが上がった場合、なるべく早く対処しないといけません。

なぜなら、放置するとバッテリーがさらに劣化して悪影響が多いからです。エンジンを切っているときも車の設定を維持すために、少しですが電気の供給は行われています。その電気すらも供給できないとなれば、カーナビや時計などその他の車の設定が狂ったり、最悪の場合カギも効かなくなり車内に入れなくなる可能性もあるからです。

車のバッテリーが上がったときの自然回復の条件

冒頭でもお伝えしたように、バッテリーが上がってしまってもいくつかの条件に当てはまっていれば自然に回復する可能性があります。

時間に余裕があったり、何らかの理由でロードサービスを利用できなかったり、自力で充電ができない場合、次のような条件が当てはまるようであれば、少し時間をおいてエンジンがかかるかどうかを試してみましょう。

室内灯やメーター類などの電装品は正常につくこと
セルモーターは回転している(エンジンをかけると空振りするような音がする)
バッテリーが比較的新しい(交換して1年以内
車は頻繁に使っている(最低でも週1回
気温が温かい時期である

上記の条件に当てはまる場合は、車のすべての電源をオフにして、3~4時間ほど放置してみてください。

また、レンチ等の工具を持っており、車の整備に自信のある方であれば、この間バッテリーのマイナス端子(黒い方)を外しておくのも有効な手段です。ただし、不慣れだと作業途中でバッテリーを故障させる危険性もありますので、作業が不安な方はおすすめしません。
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バッテリーが上がったのに気付いた時間が気温が極端に下がる冬場の夜や早朝の場合は、暖かくなる時間帯まで待ちましょう。バッテリーは温めると多少電圧が回復します。
3~4時間以上放置したのちアクセルを少し踏んだ状態でエンジンをかけてください。これでエンジンがかかれば、ラッキーです。
もし、これでもエンジンがかからない場合は諦めるしかありません。また、キーを回してもセルモーターが回転する音もせず、何の機械音もしなくなった場合は、完全にバッテリーが上がった状態になっているため、下記で紹介するバッテリー上がりを回復させる方法を参考に対処してくださいね。
運よくエンジンがかかっても、バッテリーが上がるとパワーウィンドウやカーナビ等々の装備が正常に動かなくなる場合があります。復活したら、できるだけ早くディーラーや整備工場に持ち込み、点検してもらうことをおすすめします。また、一度バッテリーが上がるとバッテリーの劣化が進み、再発につながります。そのため、バッテリーを交換した方が安心です。特に2~3年以上使っているバッテリーであれば、なおさら交換した方がいいでしょう。

完全にバッテリーが上がってしまったときの直し方

さて、バッテリー上がりが自然に回復しない場合はどのように対処していけばいいのでしょうか?

ここからは完全にバッテリーが上がってしまったときの対処法を5つお伝えしていきます。

加入している自動車保険サービスに連絡

自分の車のバッテリーが上がってしまった場合は、自動車保険のロードサービスを利用することができます。

自動車保険の契約内容にもよりますが、ご契約の自動車保険会社のサポートセンターに連絡するとロードサービスを手配してくれます。

ロードサービス 緊急連絡先
あいおいニッセイ同和損保 0120-024-024
自動車保険のイーデザイン損保 0120-049-095
AIG損保 0120-416-652
自動車保険はソニー損保 0120-101-789
損保ジャパン日本興亜 0120-365-110
そんぽ24自動車保険 0120-119-117
自動車保険はチューリッヒ 0120-860-001
東京海上日動火災保険 0120-119-110
三井住友海上 0120-096-991
三井ダイレクト損保 0120-638-312

自動車保険契約時にサポートセンター等の連絡先が記載されている携行用のカードを貰っているはずです。このカードは万が一の時に役立つため、必ず携帯しておきましょう。

ディーラーやガソリンスタンドに相談する

バッテリーが上がった場所が車を購入したディーラーと近い場合は、サービスとして無償で対応してくれる可能性があります。また、近くにガソリンスタンドがある場合は、頼ってみてもよいかもしれません。

どちらも、バッテリー上がり等の緊急レッカーサービスをしているわけではありませんが助けてもらえることもあります。以下の記事を参考にしてみてください。

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他の車(救援車)から電気を分けてもらう

周りのエンジン車(救援車)に協力してもらい、外部から電力を分けてもらう方法です。電力を分けてもらうことさえできれば、あとは自分で運転しながら充電ができます。この方法は救援車と故障車をブースターケーブルという赤色と黒色の専用のコードで繋いで電力を分けてもらう方法です。

では、どのような方法で解決するか説明します。

エンジン車(同じ電圧の車でないといけないので普通車の場合は12Vの普通車
ブースターケーブル(赤と黒色のコード)→カー用品店やAmazonでも売っている。
  1. あらかじめ車のライトなどは切り、ボンネットを開ける
  2. 赤色のコードを故障車のプラス端子に繋ぐ
  3. 赤色のコードを救援車のプラス端子に繋ぐ
  4. 黒色のコードを救援車のマイナス端子に繋ぐ
  5. 黒色のコードを故障車のマイナス端子に繋ぐ
  6. 救援車のエンジンをかけて、アクセルを1.2.分踏む
  7. 故障車のエンジンをかけ、かかればOK
  8. コードを外すときは繋げたときと逆の順序で外す
  9. 充電のために30分から1時間走行する

今後のバッテリー上がりに備えて1つ持っておくのもおすすめです。安いモノだと1,000円~ありますよ。

ジャンプスターターを使って自分で解決する

ジャンプスターターとはスマホのモバイルバッテリーのようなものです。この機械があれば、他の力を借りずに電力を供給できるので救援車を呼ばなくても自力で回復できます。使い方の手順を解説します。

ジャンプスターター(カー用品店やAmazonで3,000円~6,000円ほど)
  1. あらかじめ車のライトなどは切り、ボンネットを開ける
  2. 赤色のコードを故障車のプラス端子に繋ぐ
  3. 黒色のコードを故障車のマイナス端子に繋ぐ
  4. 付属のケーブルをジャンプスターター本体に繋ぐ
  5. ジャンプスターター本体の電源を入れて1.2分待つ(種類によっては合図がある)
  6. 故障車のエンジンをかけてかかればOK
  7. コードを外すときはつないだ時と逆の順序で外す
  8. 充電するために30分~1時間ほど運転する


救援車に助けてもらう方法とジャンプスターターを使うやり方は自分たち(素人)でもできるやり方ではありますが、少しでもやり方を間違えてしまうと感電などの危険も伴うので気を付けてください。もし、不安な方はプロの救援業者に依頼するのがベストチョイスです。

JAFやカーバッテリー専門業者に依頼する

実際のところ、バッテリー上がりになってしまったときにブースターケーブルやジャンプスターターを持っている人はほとんどいません。

そんな時はプロである「JAF(日本自動車連盟)」や「カーバッテリー110番などの救援専門業者に依頼するのが最善手です。

JAF(日本自動車連盟)の会員になっておけばバッテリーが上がってしまった場合でも無料で救援作業を行ってくれます。他にも様々なトラブルに柔軟に無料で対応してくれますし、24時間サポートなので助かります。

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他にも、バッテリー救援専門業者「カーバッテリー110番の利用もおすすめです。もちろん有料にはなりますが、24時間対応で万が一の時の選択肢の一つとして非常に助かります。

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バッテリー上がりになる原因と予防法

もちろん、バッテリーが上がるのには理由と対策があるので解説していきます。

1. バッテリーの劣化

バッテリーは寿命がある程度決まっています。車の場合、車種や年式にもよりますが2~4年くらいです。3年程で変えといたほうが無難です。

2. 車の使用頻度が少ない

車は走行していない場合でも、電気は少しづつですが放電しています。長い間放置してしまうと、電力がなくなってバッテリーが上がり動かなくなります。車の仕組みは運転中に充電するようになっていますので、週一回は運転したほうがいいです。

3. ライトをつけっぱなしにしない

車のライトをつけっぱなしで数時間~1日など忘れているとバッテリーは上がってしまうと考えたほうがいいでしょう。降りるときなどは消えているか確認をしっかりしましょう。

4. 停車中のエアコンや音楽の使用を控える

何度も言いますが、車は走行中にバッテリーを充電するので停車中にバッテリーに負荷をかけると電力は減る一方なのでよくないとわかるでしょう。

しかし、数分から1時間など仕方ない場面もあるので、バッテリーを気にしすぎて体調を崩してしまうくらいであれば個人的にはいいと思います。

5. 気温が低い(冬場など)

気温が低い冬場はバッテリーの機能が本来の状態より劣るのでバッテリーが上がりやすくなります。そのため、家を出るときなどは少し早めに準備をして車が動くか確認をしておきましょう。日ごろから乗っている方であれば、大丈夫でしょう。

そして何より大事なのが、日々のメンテナンスなので定期的にディーラーなどに点検を依頼しておくことが大事です。

まとめ

今回はバッテリーが上がってしまった時に自然に回復するのかについて書きました。

結論は勝手には回復しないです(一部例外はありますが)。なのでバッテリーが上がってしまった時はすぐに対処しましょう。

対処法は

  1. 救援車に力を借りる、
  2. ジャンプスターターで自力で回復する
  3. プロに頼む

の3つの方法があります。自分に合った方法、すぐに実践できる方法を実践しましょう。そして、2度とバッテリーが上がってしまわぬように予防をしっかりしてこれからも楽しいカーライフを楽しみましょう。