
「バッテリーが上がった時の症状や対処法を教えてほしい」
結論からお伝えすると、バッテリー上がりを復旧するには以下の3つの方法しかありません。
- ジャンプスターターを使って復旧する方法
- 救援車を使ってジャンプスタートする方法
- ロードサービスや救援業者に依頼する方法
この記事では、アクアのバッテリー上がりの原因や症状、対処法まで徹底的にお伝えします。
アクアのバッテリーが上がり対処前の事前知識
アクアのバッテリーが上がり対処する前に抑えておくべき知識を以下で共有します。
・アクアには2つのバッテリーがある
・アクアのバッテリー上がりの原因は「補機バッテリー」
・アクアのバッテリーが上がった際の症状
アクアには2つのバッテリーがある
アクアのようなハイブリッド車には、ガソリン車と異なり2種類のバッテリーが搭載されています。
アクアのバッテリー上がりの原因は「補機バッテリー」
アクアのバッテリー上がりの原因は「補機バッテリー」です。
アクアの駆動バッテリーが充電されていれば走行は可能に思えますが、実際には補機バッテリーの存在が重要です。補機バッテリーは車内の電装品に電力を供給する役割を担っており、これが上がってしまうと制御システムが正常に動作しなくなります。その結果、駆動バッテリーが充電されていても、ハイブリッドシステムが起動せず、エンジンが始動できなくなります。
さらに、補機バッテリーは時間と共に劣化し、その性能が低下するため、バッテリー上がりが発生しやすくなります。このように、駆動バッテリーだけではなく、補機バッテリーの状態にも注意を払うことが、安定した運転には欠かせません。
アクアのバッテリーが上がった際の症状
アクアだけでなく、車がバッテリー上がりになってしまった際には以下のような現象が見受けられます。
- エンジンがかからない
(エンジンをかけようとするとメーターのライトがチカチカしてかからない) - ライト類が点灯しない
- メカニカルキーを使用しないと鍵が開かない(リモコンキーが反応しない)
その上で、アクア特有の症状は以下のような症状です。
- ライトやオーディオ、ナビなどが点灯しない/使用できない

アクアのバッテリー上がり時の対処法・復旧方法
バッテリー上がりが起きてしまったら、基本的には以下のような方法でバッテリーを元通りに復旧させることができます。
- ジャンプスターターを使う方法
- 他車に救援を求める方法
- ロードサービスや救援業者を呼ぶ方法
主な3つの対処方法を詳しく紹介していきます。
1人でもできるジャンプスターターを使った方法
ジャンプスターターは車用の携帯用充電器で、自分ひとりでも簡単にバッテリー上がりを復旧させることができます。
今すぐパッと解決したい方向けの方法で、手元にジャンプスターターを準備できる方であれば可能です。
詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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救援車を使ってジャンプスタートする方法
救援車(他の車)とブースターケーブルを使うことで、アクアのバッテリー上がりを復旧させることができます。
ブースターケーブルは赤と黒のケーブルです。このケーブルでアクアと救援車(他の車)を接続してエンジン始動分の電気をもらうことでバッテリーを回復させます。
基本的にブースターケーブルが手元にある方はお金もかからず、救援車がすぐに見つかれば時間もあまりかかりません。
12Vの救援車(ガソリン車)を準備できる方
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ロードサービスや救援業者に依頼する方法
- 何とかしたい今すぐバッテリー上がりを復旧させたい
- バッテリー上がりを復旧させたいが出先で道具がない
このような方はJAF(日本自動車連盟)のようなロードサービスやカーバッテリー専門の修理業者にお願いするのも解決策のひとつです。
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カーバッテリー110番のようなカーバッテリー専門の修理業者は、全国にネットワークがある上に24時間対応なので、電話をかければ地域によっては最短5分で駆けつけてくれます。
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アクアのバッテリー上がり対処時の注意点
アクアのバッテリー上がりに対処する際、いくつかの注意点があります。
・救援端子がエンジンルーム内にない場合もある
・補機バッテリーが寿命を迎えている場合は交換が必要
救援端子がエンジンルーム内にない場合もある
アクアのエンジンルームに救援端子がない場合や見つからないときは、右の後部座席にある補機バッテリーを直接使用してジャンピングスタートが可能です。後部座席のカバーを取り外すとバッテリーが見えますので、接続する際はケーブルの順番を間違えないように注意してください。
ジャンピングスタートは比較的簡単な作業ですが、誤った接続を行うと車両に深刻な損傷を与える恐れがあります。そのため、自信がない場合はロードサービスやカーバッテリー専門の修理業者に依頼することをお勧めします。安全に作業を進めることが何より大切です。
補機バッテリーが寿命を迎えている場合は交換が必要
ハイブリッド車のバッテリーは、一般的なガソリン車のものよりも長持ちします。ガソリン車のバッテリーは通常2~3年で寿命を迎えるのに対し、アクアの補機バッテリーは3~5年、駆動バッテリーに至ってはほぼ半永久的です。
しかし、バッテリーが寿命を迎えると性能が低下し、バッテリー上がりが起こりやすくなります。また、一度バッテリー上がりを経験すると、その負担がさらなる劣化を招くことがあります。このため、何度もジャンピングスタートを行うよりも、バッテリーを交換する方が賢明な場合があります。
アクアのバッテリー上がりの原因と予防策
アクアがバッテリー上がりになる原因と予防策は以下の通りです。
- 車の使用頻度の少なさによるバッテリーの自然放電
- ライト類のつけっぱなしによる電力の浪費
- バッテリーの劣化や寿命による発電量の減少
- バッテリー内の液体温度の冷えによる性能悪化
- コントロールユニット内部での電力消費
- オルタネーターの不具合による充電不足
- 電子機器の取り付け過ぎによる過度な電力消費
一つずつ丁寧に解説していきます。
車の使用頻度の少なさによるバッテリーの自然放電
アクアをしばらく運転していない期間が続くと、バッテリーの自然放電によってバッテリーが上がることがあります。

アクアに限らず車は、エンジンを作動させて運転することによってバッテリーが充電される仕組みになっています。
そのため、車を運転しない状態が続くとバッテリーが充電されないので、自然放電の状態が続きます。それにより、バッテリーの電力がなくなりエンジンがかからなくなってしまうのです。
アクアのバッテリー上がりはバッテリーの劣化具合によって異なりますが、約1ヶ月ほど放置するとバッテリーが完全に放電されてバッテリー上がり状態になります。
バッテリー上がりを防ぐためには、定期的に車を走らせる必要があるので最低でも月に1回以上は運転しましょう。
ライト類のつけっぱなしによる電力の浪費
バッテリーの電力は、エンジンをかけるときだけでなく、車内のさまざまな箇所で使用されています。
その中でもバッテリー上がりの原因として多いが、ルームランプ(室内灯)のつけっぱなしや消し忘れです。
車内のライト類をつけっぱなしにして電力を消費しすぎると、バッテリーの充電が追い付かなくなって電力不足となり、バッテリーが上がってしまうことがあります。
バッテリーの劣化や寿命による発電量の減少
アクアを放置することなく常に運転していてもバッテリー上がりになることがあります。
それは、バッテリーそのものの劣化や寿命によって発電量が徐々に減ってしまい使える電力がなくなるからです。

アクアの使用頻度が高いとバッテリーも早く消耗し、それほど頻繁に乗らない人はバッテリーにも負荷がかからないので長持ちします。
バッテリーがどれだけ劣化しているかを知るには、定期的にメンテナンスが大事です。
バッテリー内の液体温度の冷えによる性能悪化
バッテリーの中にはバッテリー液と呼ばれる希硫酸が入っています。この液体は温度が下がると性能が落ちる傾向があり、気温が下がる冬はバッテリーが上がりやすくなります。
新品のバッテリーでも外気温が0度で約80%、真冬の北海道のようなマイナス20度という状況では50%の性能しか発揮できなくなります。
その上、古いバッテリーの場合、さらに能力は低くなってしまいます。したがって、寒い地域ではバッテリーを冷やさないようにする工夫が必要で、頻繁な雪かきが効果的な方法と言えます。
コントロールユニット内部での電力消費
車が動いていない時でも、コントロールユニット内部の不具合で電力を消費してしまい、バッテリーが上がってしまう事があります。
コントロールユニットとは、車の中枢の部品で人間でいう脳のようなものです。例えば、エンジンコントロールユニット、トランスミッションコントロールユニット、エアバッグコントロールユニットなど様々なものがあります。
コントロールユニット内部の不具合とは、ユニット内の基盤や配線などが何らかの原因で腐食をしたり、焼けたりして異常に電気を消費してしまう事です。コントロールユニットには、停車中でも常に少量の電気が流れています。これは正常です。
しかし、上記のような不具合が発生すると、停車中でも通常以上の電気を消費してしまう事でバッテリーの電圧が低下し、結果的にバッテリー上がりになってしまう事があります。
オルタネーターの不具合による充電不足
オルタネーターという電気を作り出す機械の不具合により電気が作り出せず、バッテリーが充電されない事で、バッテリーが上がってしまいます。オルタネータの不具合は、どの車でも起こりうる不具合です。
オルタネーターの不具合で良くある症状は、メーターパネル内に赤色のバッテリーマークが表示される事です。その表示が出てきたら、おそらくオルタネーターの充電が上手く出来ていない可能性が高いです。
もし、電圧を測定出来るテスターをお持ちであれば、バッテリー端子のプラスとマイナスで直流電圧で測定してみてください。オルタネーターが正常であれば約13~14Vの電圧を表示します。不具合を起こしていれば、約11~12Vの電圧を表示します。(不具合時の表示電圧は、現在のバッテリー電圧そのものとほぼ変わりません。)
また、オルタネーターからゴロゴロ音がする様になる事もあります。経年劣化や雨水や湿気により錆が発生したりして、オルタネーターの内部の軸の部分からゴロゴロ音が出てしまいます。そのままの状態ですと、最悪の場合焼き付きを起こしてしまい、ベルト切れやエンジン損傷につながる恐れもあります。オルタネーターの不具合が発生すると、交換が必要になります。
上記の様な症状が見受けられた時は、整備工場で診てもらった方が良いです。今は、新品でなくてもリビルト部品も多数扱われているので以前よりは安価で修理ができる様になりました。診てもらった整備工場さんに相談して、ベストな解決策を見つけてもらって下さい。
電子機器の取り付け過ぎによる過度な電力消費
ナビやオーディオ、ドライブレコーダー、イルミネーションライトなど電気を使用する機器を多く取り付け過ぎると、電力消費が多くなり通常バッテリーが上がりやすくなります。
また、ドライブレコーダーの駐車監視もバッテリー電源を使用するので、バッテリーが上がりやすくなる原因の一つとなる場合があります。
アクアのバッテリー上がりに関するよくある質問
ここでは、アクアのバッテリー上がりに関するよくある質問を紹介していきます。
アクアのバッテリー上がりは警告灯が知らせてくれる?
バッテリー上がりを引き起こす補機バッテリーに関する警告は表示されません。つまり、補機バッテリーが劣化していることに気づかず、そのまま放置してしまうと、突然のバッテリー上がりに繋がるリスクがあります。このため、補機バッテリーの状態を定期的に確認し、劣化の兆候を見逃さないことが大切です。
一方で、アクアのメインディスプレイには、駆動バッテリーに関する警告灯が表示されます。これはハイブリッドシステムに関連しており、警告灯が点灯した際は、速やかに修理工場やディーラーに持ち込むことが重要です。この警告は駆動バッテリーの異常を示しており、適切な対応が求められます。
アクアのエンジンがかからない時に異音は鳴る?
ガソリン車では、エンジンを始動するセルモーターが回らず、リレースイッチのカチカチ音が聞こえることがあります。この音は、電力不足でセルモーターが正常に動作していないことを示しています。しかし、アクアのようなハイブリッド車にはセルモーターがないため、その音はしません。
ただし、補機バッテリーが消耗している場合、ハイブリッドシステムの異常を示す警告灯が点灯し、警告音が鳴ることがあります。
※駆動用バッテリーや駆動用モーター、ウォーターポンプの故障でも同じ警告が出ることがあるため注意が必要。
また、電子キーの電池残量が少なくなると、ハイブリッドシステム停止時に警告音が発生します。このように、警告音はエンジンがかからなくなることを予告する重要なサインです。
まとめ|早急に車を動かしたいなら業者に頼もう!
アクアのエンジンがかからない場合、バッテリー上がりが原因であることが多いです。早急にアクアを動かしたい場合は、JAFやカーバッテリー110に連絡しましょう。
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