【徹底解説】ジャンプスターターの使い方!バッテリー上がりの解決法

  • 車のバッテリーが上がってしまった・・・
  • できたら誰かに頼らずに1人で解決したい・・・

このような時は、ジャンプスターターを使うと自分の力だけで解決できます。

助けを呼ばず、すぐにパッと対処したい方にはおすすめのやり方です。

この記事では、初心者にもわかりやすいようにジャンプスターターの使い方や特徴、選び方まで徹底解説していきます。

ジャンプスターターとは?

ジャンプスターターは簡潔に言うと、自動車用のモバイルバッテリーです。

ジャンプスターターを車に積んでおけば、急にバッテリー上がりになったとしても自分1人で充電ができ解決ができます。使い方も簡単で、バッテリー上がり以外にも

  • スマホのモバイルバッテリーとしての使用
  • 緊急時の懐中電灯としての使用
  • バイクや農業作業者などへの使用

と幅広く活用もできるので、1台は積んでおくべき便利なアイテムです。スマホのモバイルバッテリーと同じ感覚で考えておきましょう。

ジャンプスターターで車のバッテリー上がりを解決する方法

実際にジャンプスターターを使用してバッテリー上がりを解決する方法を解説します。

意外と簡単なのですが、正しいやり方で行わないとケガをする可能性があるので、しっかり順番を確認しましょう。

使用する前の確認事項

  1. ジャンプスターターの充電残量が50~75%あるかどうか
  2. 付属のブースターケーブルがあるかどうか※ブースターケーブルは赤色と黒色の2つのケーブル

充電の残量が50%以下で行う場合、エンジン始動がうまくできなかったりジャンプスターターに負荷がかかり故障の原因になる可能性がります。※ジャンプスターターの種類によって異なる場合があるので、詳しくは説明書をお読みください。

ジャンプスターターの充電方法は、スマホのモバイルバッテリーと同様に自宅のコンセントに繋ぐ方法車のシガーソケットに挿す方法です。しかし、バッテリー上がりの状態では車で充電できないので、あらかじめ自宅で充電しておきましょう。

具体的なやり方

ジャンプスターターでのバッテリー上がり回復方法を解説します。

  1. ブースターケーブルの赤色と黒色同士を接触させない
  2. プラス端子とマイナス端子を間違えて接続しない
  3. 順番を間違えない
  4. 濡れた手で作業しない、金属部分を素手で触らない
  1. 車のボンネットを開ける
  2. 付属のブースターケーブルとジャンプスターター本体を接続する(緩くならないように奥までしっかり差し込む)
  3. 付属のブースターケーブルの赤い線を車のバッテリーのプラス端子に、黒い線を車のバッテリーのマイナス端子に接続する(挟む)
    ※順番は必ず赤色→黒色の順番
  4. しっかり間違いなく接続されているのを確認後、エンジンをかける
    ※接続がしっかり確認されると、ジャンプスターターのライトが点灯して知らせてくれます。
  5. エンジンがかかったら、先ほどと逆の手順でブースターケーブルを外していく
  6. 30分程運転して充電を満タンにする

以上で作業は完了です。エンジンがかかっても電力不足の状態なので、30分ほど走行して充電しましょう。

ジャンプスターターの正しい選び方のコツ

ジャンプスターターは、バッテリー上がりの時に非常に便利で簡単だということはわかったと思います。ですが、ジャンプスターターはたくさん売っていてどうやって選べばいいのかわからない方も多いでしょう。

なので、ジャンプスターターの正しい選び方を紹介していきます。

電圧・ボルト数(V)

電圧は12Vと24Vの2種類に分類され、普通車の場合は12Vトラックなどの大型車の場合は24Vのバッテリーが搭載されています。なので、多くの方は12Vのジャンプスターターを選ぶことになるでしょう。

ジャンプスターターの種類は、12V専用、24V専用、12Vと24V切り替え可能なものがあるので、普通車と大型車の両方に乗る方は切り替え可能なものを1つ持っておくことをおすすめします。

電圧の異なるジャンプスターターを使ってしまうと、故障やトラブルの原因にもなるのでしっかり確認しましょう。

バッテリー容量(mAh)

バッテリー容量は、どれだけエンジン回復(ジャンプスタート)ができるかを表しています。もちろん、数字が大きいほうが容量も大きいです。

平均的な目安は8,000mAhで、8,000mAhだと充電満タンで2回程度ジャンプスタートできます。なので、購入するなら8,000mAh以上のほうが安心です。

また、ジャンプスターターは長時間放置していると、少しずつですが放電していきます。容量が小さいジャンプスターターだと半年ほどで、1回もジャンプスタートできないくらいに充電がなくなることがあるので注意しましょう。

電流値(A)

電流値とは、どれだけ電流を流せるのかを表していて、かなり重要な部分です。普通車の場合は300A以上、ミニバンのような少し大きめの車は400A以上、外車やスポーツカーは700A以上が目安とされています。

ここで重要なのが、車のバッテリーには「CCAが〇〇〇A」と書いていて、このCCAを超える値(A)のジャンプスターターでないと、電流を流せずジャンプスタートができません。

購入前に確認できる方は、確認しておきましょう。

動作温度範囲

適切に動作ができる温度範囲のことで、通常は気にする必要がありません。-20℃~60℃などの範囲なので、極端に寒い(暑い)地域に行く場合などに注意していれば問題ありません。

しかし1つ注意点があり、夏場の炎天下になると車内温度が基準温度を越してしまうことがあるので、直射日光の当たらない場所に保管しておきましょう。故障してしまう可能性があります。

電池の種類

ジャンプスターターの電池の種類は、以下の4種類があります。それぞれの特性を紹介します。

メリット デメリット
リチウムイオン電池 コンパクトで安い 容量が小さめ
リチウムマンガン電池 リチウムイオンより軽い、安全性高め 値段が高い
リチウムポリマー電池 出力安定性・安全性高め、軽い 大きい排気量の車には厳しい
鉛電池 安い、容量が大きい(トラックなども可) サイズが大きい

リチウムイオン電池は安いが、膨張や発火の危険性もあるので、もし選ぶのなら国産のもの安すぎるものは選ばないほうがいいです。

電池が決め手でジャンプスターターを選ぶことはあまりありませんが、迷ったときには参考にしましょう。

機能性

ジャンプスターターによっては追加で付随している機能があるので、どんなものがあるのか紹介していきます。

  1. 保護機能(安全性)
  2. 防水・防塵機能
  3. スマホなどにも使用できる
  4. ライト機能

➀保護機能(安全性)・・・ジャンプスターターは大きな電力が流れるので、誤った操作をすると事故やトラブルになりかねません。保護機能が備わっていると、誤った動作や高(低)電圧を感知した時に故障やトラブルを防止してくれます必須といってもいい機能なので、備わっているものを選びましょう。

➁防水・防塵機能・・・外での作業なので雨が降って濡れたり、砂やほこりが多いところもあるのであったほうがいい機能です。最近のものはついているものが増えています。

➂スマホなどにも使用できる・・・これは車両以外にもスマホやタブレットにも使用ができることです。車だけで考えると使用頻度は少ないので、この機能がついているほうが汎用性が高いでしょう。

④ライト機能・・・ジャンプスターター本体からライトが出る機能です。夜間の作業にも便利ですし、懐中電灯としても利用できます。

ジャンプスターターのおすすめ3選

おすすめのジャンプスターターを3つ紹介します。

PHILIPS  ジャンプスターター DLP8086

8大保護機能がついて安心安全のPHILIPSの超人気モデルです。800Aの電流で6.0Lまでのガソリン車、3.0Lまでのディーゼル車に対応しています。持ち運びやすいサイズ感で防水防塵設計にもなっているので、外での作業に向いています。2つのQC3.0 USBポートを装備しているため、スマホとタブレット、PCなども充電可能です。

ボルト(V) 12V
バッテリー容量(mAh) 800A
電流値(A) 12,000mAh
重量 400g
対応車種 6.0Lまでのガソリン車、3.0Lまでのディーゼル車、SUV、トラック、 芝刈り機、 船,、オートバイ
電池の種類 リチウムポリマー
その他の機能性 保護機能、防水防塵機能、モバイル充電、LEDライト

BUTURE ジャンプスターター BR300

大容量13,800mAhなので、フル充電で最大20回ジャンプスタート可能です。8大保護機能付きなので、操作中の事故やケガも防いでくれて安心です。4つのモードのライト機能もあるので、夜間作業や緊急時にも活用できます。スマホ等の充電にも使え、急速充電もついているので急いでるときにはぴったりです。

ボルト(V) 12V
バッテリー容量(mAh) 13,800mAh
電流値(A) 1,200A
重量 384g
対応車種 6.0Lまでのガソリン車、3.0Lまでのディーゼル車、バイク、ラック、船舶、モーターボート
電池の種類 リチウム
その他の機能性 保護機能、モバイル充電(急速充電)、LEDライト

JF.EGWO ジャンプスターター CS02-200

超強力ジャンプスターターで、ガソリン車は全車、ディーゼル車は10Lまでは対応可能です。こちらも8大保護機能がついており、初心者にも安心して使ってもらえます。さらに、エアコンプレッサー機能付きなので、どこでもタイヤの空気を入れることができるのも便利です。災害時やアウトドアにも使えます。

ボルト(V) 12V
バッテリー容量(mAh) 24,000mAh
電流値(A) 3,400A
重量 2.4kg
対応車種 全てのガソリン車、10Lまでのディーゼル車、オートバイ、キャンピングカー、モーターボート、草刈機、軽トラ
電池の種類 リチウムイオン
その他の機能性 保護機能、モバイル充電(急速充電)、LEDライト、エアコンプレッサー機能

ジャンプスターターで解決しない場合の対処法

ジャンプスターターでのバッテリー上がりの回復方法をお伝えしましたが、それでもエンジンがかからない方はこれからお伝えするどちらかの方法を試しましょう。

救援車を呼んでジャンプスタートをする

バッテリー上がりの車と他の救援車をブースターケーブルで繋いで解決する方法です。

作業時間が10分~20分ほどで、すぐ走れるようになる

お金がかからない(ブースターケーブルが手元にあれば)

救援車を呼ぶ必要がある(周りの人に助けてもらう)

ブースターケーブルが手元にないとできない

自分で作業しないといけない(故障や事故のリスク)

ロードサービスや救援業者を呼ぶ

実際のところ、バッテリー上がりになってしまったときにブースターケーブルやジャンプスターターを持っている人はほとんどいません。作業も自分で行うのは不安という方が多いでしょう。

そんな時はプロである「JAF(日本自動車連盟)」や「カーバッテリー110番などの救援専門業者に依頼するか自動車保険付帯のロードサービスを利用するのが最善手です。

JAF(日本自動車連盟)の会員になっておけばバッテリーが上がってしまった場合でも無料で救援作業を行ってくれます。他にも様々なトラブルに柔軟に無料で対応してくれますし、24時間サポートなので助かります。

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JAF 口コミ 評判

他にも、バッテリー救援専門業者「カーバッテリー110番の利用もおすすめです。もちろん有料にはなりますがJAF会員でなければこちらのほうが安く、24時間対応で万が一の時の選択肢の一つとして非常に助かります。

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または、自分が加入している自動車保険にロードサービスが付帯されていれば、そちらを利用するのもいいでしょう。契約状況がわからない場合は、一度電話やアプリなどで確認しましょう。

バッテリー上がりの原因と今後の対策

では、今後バッテリーが上がらないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

ライトやエアコンなど電気類を使いすぎない

バッテリー上がりの原因で多いのが、ライトやエアコンの消し忘れです。バッテリーは走行中に充電されるので、停車中に長時間使用するとバッテリーがどんどん消費されていきバッテリーが上がります。

また、一時的にエンジンを切った状態で停車しているときにエアコンをつけっぱなしもよくないので注意しましょう。対策としては、降車時に電装品が消えているかの確認するようにすることです。

定期的に長距離運転をする

車は長期間乗らずに放置していると、蓄積された電力がなくなり乗るときにバッテリー上がりを起こします。また、こまめに運転はするが5~10分くらいの短い運転ばかりの場合も、バッテリーは十分に充電されません。

対策としては、最低1か月に1度は30分以上の運転をすようにしましょう。

バッテリーの定期的なメンテナンス

バッテリーにも寿命があり、約2~3年と言われています。メンテナンスとは、バッテリーの電圧とバッテリー液の量を点検することです。場合によっては、バッテリーの交換も必要です。

ガソリンスタンドで無料で点検してくれるので、定期的(最低3か月に1度)に確認してもらいましょう。

バッテリー上がりのよくある質問

バッテリー上がりやバッテリーに関して、よくある質問に関してお答えしていきます。

バッテリー交換の前兆・目安は?

バッテリー交換の目安は普通車は2~3年ハイブリッド車は4~5年です。

エンジンのかかりが悪くなる、ヘッドライトが暗くなるといった症状が出始めると交換のタイミングです。

バッテリー上がりの症状は?

バッテリー上がりの症状(前兆)は以下の通りです。

  • エンジンがかからない(エンジン始動に時間がかる、エンジン音の違和感)
  • ライト類が点灯しない(ライトの明るさが暗くなる)
  • リモコンキーが反応しない(リモコンキーの反応が鈍い)

他にも車によって、パワースライドドアが反応しない、シートヒーターが作動しないなどの症状も起こります。

他にバッテリー上がりかどうか確認する方法は?

電圧測定器で電圧を測ればわかります。(持ってない場合は別途購入が必要)

正常値の目安は12.5~14Vです。エンジン始動時は少し高いので、~14.5Vになることもあります。シガーソケットに挿入するタイプか、バッテリーに繋ぐタイプがあり、安いものだと1,000円前後で購入可能です。