バッテリー上がりはしばらく待つと復活する?症状と緊急時の対処法

車のバッテリーが上がり、身動きが取れなくなってしまった場合でも、しばらく待っていれば復活するのかと疑問に思ったことはありませんか。

結論を言うと復活する場合と復活しない場合の両方が存在します。

バッテリー上がりのうち、

  • 過放電によるバッテリー性能の一時的な低下
  • 低温環境によるバッテリー性能の一時的な低下

が原因の場合はしばらく待っていると回復する可能性があります。それでも回復しない場合は、別の対処法も解説するので冷静に対処しましょう。

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バッテリー上がりはしばらく待つと復活するは嘘!?

冒頭にて結論を述べましたが、復活する場合と復活しない場合が存在します。

バッテリー上がりがしばらく待つことで復活するというのはとても稀なケースではありますが、復活する可能性があるのは事実です。

過放電が原因の場合

バッテリーが寿命ではなく、一時的に一気に放電してしまった場合などは電圧が瞬間的に下がっただけなので、少し放置するとエンジンがかかる場合があります。

低温環境が原因の場合

寒い季節の特に冷え込む早朝などはバッテリーの性能が低下してエンジンがかからないないが、温かくなったお昼ごろにはかかるようになっている場合もあります。

このように瞬間的なバッテリー上がりであれば、しばらく待つことで復活するケースがあるのです。

バッテリーが上がってしまう3つの原因と症状

バッテリーが上がる原因は主に3つあり、いずれもバッテリーの放電性能が低下することが原因です。放電性能が低下すると、エンジン始動時に必要な電圧に届かなくなってしまいます。

ここではそれぞれの原因と症状について解説します。

バッテリーが劣化して発電量が低下する

1つ目の原因はバッテリーの劣化によるものです。

バッテリー本体が膨らんでいたり、エンジン始動時のスターターモーターの回転が弱いとバッテリーが劣化している可能性があります。

現在使用しているバッテリーの使用年数が3年を超えている場合、バッテリーが劣化している可能性が高いので、バッテリーは車検の際などに必ず取り替えてもらうようにしましょう。

過放電によるバッテリー性能の一時的な低下

2つ目の原因は過放電によるバッテリー性能の一時的な低下です。

過放電は以下のような原因で発生します。

  • 車を使う頻度が少なく、しばらく放置していた場合
  • 室内灯やハザードランプなどライトをつけたままにしていた場合

車はエンジンをかけていない状態でも、カーナビやコンピューターを搭載している関係で自然放電をしており、少しずつ電気を消費しています。長期間走行しないと発電されず、最終的にはバッテリーが上がりエンジン始動ができなくなります。

車内のライト類をつけっぱなしにして電力を消費しすぎると、バッテリーの充電が追い付かなくなって電力不足となり、バッテリーが上がってしまうことがあります。特に、車を降りるときに消し忘れが多いので注意が必要です。

低温環境により放電性能 が一時的に低下する

3つ目の原因は低温環境によるものです。

冬の寒い日の朝などにエンジンを始動する場合に発生することがあります。車のバッテリーの中にはバッテリー液が入っていて、このバッテリー液は温度が下がると性能が落ちることがあり、温度の下がる冬はバッテリー上がりが起こりやすくなります。

新品のバッテリーでも気温が0度で約80%しか性能を発揮できず、古いバッテリーであればさらに性能が低くなってしまいます。寒い地域では定期的に雪かきをするなど、車を冷やさないようにすることが大切です。

バッテリー上がってもしばらく待つと復活する条件

しばらく待つと復活する場合は稀であると説明しましたが、復活する可能性があるのはどんな条件の時でしょうか。

それは、上記の項目で説明したバッテリーが上がる3つの原因の中で、

  • 過放電によるバッテリー性能の一時的な低下
  • 低温環境によるバッテリー性能の一時的な低下

の2つの場合です。

ここではそれぞれ復活する要因について解説します。

条件1:・過放電によるバッテリー性能の一時的な低下

ライトをつけっぱなしにすることで消費電力量が大きくなり、バッテリーの電圧が徐々に低下していきます。

バッテリーの電圧が低下することでバッテリー上がりが起きるので、バッテリーの電圧を高くしてあげることが大事です。

バッテリーの電圧を高くするために、ライト類を消して消費電力量を小さくします。そうすることで、しばらく待ってバッテリーが回復する可能性があります。

条件2:低温環境(気温が低い冬の朝等)

低温環境でエンジンが始動しない場合、時間が経ち気温が上がることで電圧が回復し、エンジンの始動に成功することがあります。

しばらく待ってバッテリー上がりが復活した後の再発防止法

しばらく待ってからバッテリーが復活したからといって、次も大丈夫であると過信してはいけません。一度バッテリー上がりを起こした場合は、バッテリーにダメージが残っている可能性があるため、再発防止に努めましょう。

ここではそれぞれの再発防止方法について紹介します。

過放電によるバッテリー上がりの場合

ライトのつけっぱなしや車の使用頻度が低いことによりバッテリーが上がってしまった場合、その後しばらく待ってからエンジンを始動できたとしても、バッテリーに蓄えてある電気は通常時より少ない状態になります。

つまり、充電をする必要があるので30分以上走行して充電しましょう。

また、バッテリー充電器を使った方法も効果的です。バッテリー充電器による充電では充電不足を定期的に解消し、バッテリー寿命を向上させる効果も期待できます。車を運転するのであれば、1台は持っておくと安心です。

低温で放電性能が低下したバッテリー上がりの場合

低温環境が原因でバッテリーが上がってしまった場合、まずはバッテリー液が減っていないかを確認しましょう。バッテリー液には「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」という印があり、その間にバッテリー液があると適量となります。減りすぎていると今後もバッテリー上がりが起きるので注意が必要です。

他には、温度調節をしてくれるバッテリーキーパーという断熱材をバッテリーに巻くのも効果的です。実際に、冬場にバッテリーキーパーを巻いてる車と巻いてない車では、バッテリーのパフォーマンスが落ちる温度になるまで4時間ほどの差があったようです。

バッテリーの点検も行いましょう。ディーラーやガソリンスタンドで無料でしてくれます。バッテリーが劣化しているとバッテリーが上がりやすいので、交換をしておきましょう。

バッテリーが上がってしまった時の緊急時の対処法

バッテリー上がりについて、どれだけ対策をしていたとしても、突然発生してしまうことはあります。

緊急時の対処法について3つ紹介しますので、突然バッテリーが上がってしまった場合に備えて、覚えておくようにしましょう。

ロードサービスや救援業者を利用する

ロードサービスや救援事業者を利用し、その場でバッテリーを充電してもらう方法になります。

ロードサービスで代表的なものとしてJAF(日本自動車連盟)、救援事業者ではカーバッテリー110番がおすすめです。

JAFは車両ではなく、人にかける保険ですが、入会することでバッテリー上がりやパンク、燃料切れの対応などあらゆるロードサービスを何度でも無料で受けることができます。また、既に自動車保険に加入している人でもレッカー距離の延長などの優遇サービスが適用されるのでお得です。

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救援車から電気を供給してもらう

自分の車のバッテリーと他の人の車のバッテリーをブースタケーブルで繋ぎ、電気を供給してもらう方法になります。

ブースターケーブルとは、バッテリーが上がった車と救援車とを繋ぐ赤と黒のコードです。

ブースターケーブルが手元に準備できる方
12Vの救援車(ガソリン車)を準備できる方
上記に当てはまる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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ジャンプスタート 方法

ジャンプスターターを利用する

ジャンプスターターとは車やバイク用のモバイルバッテリーで、車のバッテリーと接続することで充電が可能です。

こちらもジャンプスターターが手元にない方は、JAFやバッテリー110番に連絡しましょう。

しかし、ジャンプスターターは救援してくれる人を探す手間やロードサービスの待ち時間などをなくすことができ、バッテリー上がりのトラブルに直面しない場合でも、スマホの充電にも使えるため1台は持っておきましょう。

詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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まとめ

バッテリー上がりはしばらく待つだけでは回復しないケースがほとんどです。もし、回復したとしてもバッテリーの充電や交換の必要があります。

突然のバッテリー上がりでも原因や対処法を理解していれば慌てる必要がありません。

ロードサービスの加入やジャンプスターターの購入など、緊急時に備えた対策を普段からしておきましょう。