「トラックが上がった時の症状や対処法を教えてほしい」
結論からお伝えすると、バッテリー上がりを復旧するには以下の3つの方法しかありません。
- ジャンプスターターを使って復旧する方法
- 救援車を使ってジャンプスタートする方法
- ロードサービスや救援業者に依頼する方法
この記事では、トラックのバッテリー上がりの原因や症状、対処法まで徹底的にお伝えします。
バッテリー上がりの症状はどんなものか?確認方法とは
まずはエンジンがかからないのが本当にバッテリー上がりの症状なのかを確認しましょう。
バッテリー上がり以外の原因も考えられるのと、もしバッテリー上がりでなかった場合にバッテリー上がりの対処法をすると逆効果になる可能性もあります。
キーを回してセルモーターが回るか
キーを回してセルモーターが正常に動かない、セルモーターの音がしない場合バッテリー上がりが原因の可能性があります。
また、「カチカチ」という音が鳴っている場合は、バッテリーが完全に上がっているサインの可能性の他に、セルモーターやオルタネーターの不具合の可能性もあります。
逆にエンジンがかからなくても「キュルキュル」という回転する音が鳴っている場合や、セルモーターが正常な場合はバッテリー上がり以外の原因になります。
ライトやメーターなどの電装品がつかない
バッテリーが上がっていると電気が点かないだけでなく、ヘッドライトも点きません。他にも、ウインカーやパワーウインドウ、パワーシート、オーディオなど車内の電装品が全く動かなくなります。
また、完全にバッテリーが上がるとリモコンキーが効かなくなり、車に入れない可能性もあります。
トラックのバッテリーが上がった場合の5つの解決策
バッテリー上がりの対処法は大きく分けると5つの方法があります。
エンジンがかからない理由がバッテリーが原因とわかったら、以下の方法をお試しください。
救援車を呼び、ジャンプスタートで復活
救援車(他の車)とブースターケーブルを使うことで、トラックのバッテリー上がりを復旧させることができます。
ブースターケーブルは赤と黒のケーブルです。このケーブルでトラックと救援車(他の車)を接続してエンジン始動分の電気をもらうことでバッテリーを回復させます。
基本的にブースターケーブルが手元にある方はお金もかからず、救援車がすぐに見つかれば時間もあまりかかりません。
24Vの救援車(ガソリン車)を準備できる方
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ジャンプスターターで復活
ジャンプスターターは車用の携帯用充電器で、自分ひとりでも簡単にバッテリー上がりを復旧させることができます。
今すぐパッと解決したい方向けの方法で、手元にジャンプスターターを準備できる方であれば可能です。
詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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ロードサービスを利用する
実際のところ、バッテリー上がりになってしまったときにブースターケーブルやジャンプスターターを持っている人はほとんどいません。作業も自分で行うのは不安という方が多いでしょう。
そんな時はプロである「JAF(日本自動車連盟)」や「カーバッテリー110番」などの救援専門業者に依頼するのが最善手です。
JAF(日本自動車連盟)の会員になっておけばバッテリーが上がってしまった場合でも無料で救援作業を行ってくれます。他にも様々なトラブルに柔軟に無料で対応してくれますし、24時間サポートなので助かります。
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他にも、バッテリー救援専門業者「カーバッテリー110番」の利用もおすすめです。もちろん有料にはなりますが、JAF会員でなければこちらのほうが安く、24時間対応で万が一の時の選択肢の一つとして非常に助かります。
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自動車保険のロードサービスを利用する方法
自動車の任意保険に加入している場合、多くの保険会社ではロードサービスが自動で付帯されています。契約内容によってサービス内容は異なりますが、たいていの場合バッテリー上がりは無料で駆けつけてくれるでしょう。
なので、任意保険に加入している方はまず、保険会社のロードサービスセンターにお問い合わせしてみることをおすすめします。
さらに、保険会社のロードサービスを利用したからと言って等級には影響が出ず、翌年度の保険額も上がることもないので、ご安心ください。
- 保険会社に連絡する前に、業者を手配し修理してしまうとサービス対象外で料金がかかります。
- 「加入中に1度まで」や「~分まで無料」などの条件がある会社もあるのでお問い合わせ時に確認しておきましょう。
- 保険会社のロードサービスセンターに連絡する
- ロードサービスセンターの指示に従い、レスキューを待つ
- ・保険証券の番号
- ・契約者の氏名
- ・車の登録番号
押しがけをする(MT車)
押しがけとは、トラックを人の力で押してエンジンを始動させる方法です。
ジャンプスターターや救援車も必要ないですが、トラックを押すだけの人手が必要です。また、ハンドル操作やブレーキが重くなったり、何か誤作動があった場合に危険なのでお勧めはできません。
インジェクションを搭載している車はエンジン始動が難しくなっているので、あくまで最終手段として考えておきましょう。
- エンジンキーを差し込んでONにしておく
- ギアを2~3速に入れる
- クラッチペダルを踏んだまま、後ろから押してもらう
- 5~10kmの速度になるとクラッチペダルを離しアクセルを踏んでエンジンを起動する
トラックのバッテリー上がりの4つの原因
では、トラックがバッテリー上がりになる原因はどのようなものがあるのでしょうか。
原因①ライトなどの消し忘れ
バッテリー上がりの原因として一番多いのが室内灯やライト類の消し忘れです。
トラックだと仕事で使う方が多いと思いますが、「夜にヘッドライトをつけっぱなしにしてしまっていた」という経験を1度はしているのではないでしょうか。
万が一の時、仕事ができなくなると困ると思いますので、常に降車時に確認する癖をつけておきましょう。場合によっては数時間、ヘッドライトだと2時間ほどつけておくだけでもバッテリーは上がってしまう可能性があります。
原因②停車中に電気の使い過ぎ
車は走行時にバッテリーが充電されます。そのため走行中に多少バッテリーを使ってしまっても問題にはなりません。
しかし、仕事の休憩中や渋滞中などの停車中にたくさん電気を使いすぎると、バッテリーが上がってしまう恐れがあります。
特にエアコンは消費しやすいです。
なので、体調が悪くならない程度に、できるだけ停車中は控えるようにしましょう。
原因③車に一定期間乗らない
車は乗らないとバッテリーの充電がされません。さらに、車に乗っていなくても自然放電してしまい、徐々に充電が減っていってしまいます。
バッテリーの種類や古さにもよりますが、古いバッテリーだと1週間でバッテリーが上がってしまうものもあるので、目安は週一回30分以上乗れたらいいでしょう。
通常は3か月程度でバッテリーの充電が切れると考えられるので、少なくても月に1度は乗るようにしましょう。
原因④バッテリーの寿命
トラックのバッテリーの寿命は3,4年が平均ですが、使用状況により1年でダメになる場合もあります。ライトが暗くなった、パワーウインドウ、セルモーターの反応が悪いなどの不具合を感じたらバッテリーの寿命が近いかもしれません。
そこで大事なのが日ごろのメンテナンスと点検です。点検はディーラーや修理業者で無料で行ってくれるところもあるので、3か月に1回くらいは行いましょう。
寿命が来ると充電できずに、突然バッテリーがあがってしまうかもしれないので注意しましょう。ちなみに1度バッテリーが上がってしまったバッテリーは性能が落ちるので、定期的に交換することをお勧めします。。
トラックのバッテリーの交換
トラックのバッテリーを交換する場合は、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、自分でやる方法があります。
バッテリーの寿命のサイン・交換タイミング
・電装系の動きが鈍い
・エンジンがかかりにくい
・クラクションの音が小さい
・エンストしやしやすくなった
ディーラーで交換してもらう場合
ディーラーで交換してもらう場合は、専門の技術と知識を持ったスタッフが作業してくれて、その車の純正品のバッテリーがあるので品質やサービスは間違いないです。また、他に気になるところも同時にみてくれます。
一方で価格に関してはその分、高価になります。交換費用はバッテリー代金など全て込みで、8~9万円ほどです。
バッテリーの持ち込みができないところが多いので、バッテリーを自分で持ち込みたい人はあらかじめ確認しておきましょう。
カー用品店で交換してもらう場合
カー用品店で交換してもらう場合は、ディーラーでしてもらうよりは工賃が安いところが多いです。
また、診断だけであれば無料でしてもらえるところもあります。全国展開しているカー用品店は店舗が多く近くにある場合が多いので、気軽に相談しやすくなっています。
ただ、会員と非会員の方で料金に差をつけていることが多いので、しっかり確認しましょう。
ガソリンスタンドで交換してもらう場合
ガソリンスタンドで交換してもらう場合は、カー用品店よりもっと店舗が多く行きやすく、電圧の測定は無料でやってくれるので給油のついでに交換をしてくれます。
また、料金設定は店舗によって様々ですが、安い設定になっています。
しかし、バッテリーの品揃えが少ないところが多いのと、スタッフの技術や知識も店舗によっては全然違うので注意が必要です。
自分で交換する場合
自分で交換する場合は、工賃などがかからないのでバッテリー本体の費用だけで交換できます。費用は10,000~80,000円と幅広い価格帯です。
バッテリーには数字とアルファベットの表記があります。例)「75D23R」
- 初めの数字(75)を見る→容量や性能を表していて数字が高いほど良い
- 真ん中の数字(23)とアルファベット(D.R)を見る→サイズを表しているので今と同じ表記のものを選ぶ
つまり、最初の数字は性能を表しますので性能を上げたい場合はこの数字を高めに変更しましょう。
逆にアルファベットと数字はサイズなので変更できないので同じものを選びましょう。
交換手順
- トラック側のマイナス端子を外す
- トラック側のプラス端子をは外す
- バッテリー同士をつないでいるマイナス端子の配線を外す
- バッテリー同士をつないでいるプラス端子を外す
- 最後に取りはずした短い配線をプラス端子に接続する
- 反対側の配線もマイナス端子に接続する
- 残っているプラス端子をトラックのプラスの配線に接続する
- 残っているプラス端子をトラックのマイナスの配線に接続する
- しっかり固定されてつながれているか確認する
まとめ
今回はトラックのバッテリーが上がってしまった時の対処法、原因、予防法まで解説しました。
その人にあった対処法は変わると思うので、この記事を見て一番解決しやすい方法を見つけて役立ててください。
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