ドライバーの皆さん、快適なカーライフをお過ごしでしょうか。好きな音楽をかけながら出勤したり、家族で遠くへ出かけたり、車があることで生活が豊かになります。
そんなカーライフに突然訪れて、ドライバーを困らせるもの。それが、バッテリー上がりです。突然エンジンが掛からなくなり、車を動かせなくなってしまうのです。
自分で修理するにしても新しい修理用品を買い揃える必要があり、業者を呼んでも修理費がかかってしまいます。せめて少しでも安く、修理してしまいたいですよね。
ということで今回、バッテリー上がりの修理費の相場や無料で、もしくは安く修理する方法、その中でも最安値で済むおすすめの修理方法などをご紹介します。
バッテリー上がりの出張修理料金の相場はどのくらい?
安く修理する方法をご紹介するために、まずはその相場を見ていきましょう。
電話一本で駆けつけて修理してくれる、出張修理業者の代表的な2社をご紹介します。
JAF(ロードサービス)の利用料金は「13,130円〜」
会員数2000万人以上を誇るJAFの、バッテリー上がりの利用料金は13,130円〜です。
「〜」と付いているのは場所や時間によって変動があるためで、「昼間」に「一般道」でのバッテリー上がりなら13,130円で直してもらえます。
しかし、場所が高速道路のPAやSAだったり、高速道路上だったりすると、値段が上がってしまいます。また、夜間の利用も昼間より料金が上がります。
もしも「夜間」に「高速道路上」でバッテリーが上がってしまった場合は、24,650円もかかることになるのです。
しかしこれだけでは、これが高いのか安いのか分かりませんね。他の出張修理業者の料金はどれくらいなのでしょうか。
バッテリー110番の利用料金は「8,800円〜」
修理業者としてJAFの次に利用されているのが、カーバッテリー110番です。JAFと同じように現場に駆けつけて、バッテリー上がりを修理してくれます。
このカーバッテリー110番の利用料金は普通車で13,200円〜、軽自動車で12,100円〜です。こちらも場所や車種、車の状態によって料金は上がるようになっているため、価格帯としてはJAFと同じくらいと言えます。
つまり、バッテリー上がりを修理業者に頼むと、相場は約13,000円〜25,000円ほどということになります。
お金なしでOK!バッテリー上がりを無料で修理する方法
ただエンジンをかけるだけでこの出費は痛いですよね。ここでは、その場でお金を持っていなくても、バッテリー上がりを無料で修理する方法をご紹介します。
JAF会員であれば無料でJAFを利用する
先程JAFを利用すると13,130円〜で修理してもらえると紹介しました。しかし、その料金は「非会員」の場合です。
JAFは入会金2,000円、年会費4,000円を払うとJAF会員になることができます。その会員になっていると、バッテリー上がりをなんと無料で修理してくれます。
バッテリー上がりの修理以外にも、パンク、燃料切れ、キー閉じ込みなど各種ロードサービスを無料で受けることができるのです。
バッテリー上がりで突然修理費がかかるのが不安な方や、何度もバッテリー上がりを起こしてしまう方は、会員になっておくと安心ですね。
また、JAFは車両の登録がないので、自分の車でもそうでなくても、JAF会員が利用すれば無料で修理してくれます。
どんな車でも安心して乗ることができるのはありがたいポイントですね。
ロードサービス付帯の車両保険を利用する
事故や故障などのいざという時に、事故解決をサポートしてくれたり、賠償を肩代わりしてくれたりする車両保険。
そんな車両保険の契約内容に、「ロードサービス無料」が付帯されていることがあります。
契約内容を確認し、このロードサービス無料が付いていた場合、JAF会員のように各種ロードサービスが無料で受けられます。
ただしこれは、あらかじめ登録した自分の車にしか使えません。
もしもの時のために契約内容を確認し、このサービスが付いているときは積極的に活用しましょう。
ガソリンスタンドの会員特典を利用する
大手ガソリンスタンドの中には、お得にガソリンを給油できるガソリンカードを発行しているところもあります。
このガソリンカード会員になると給油の際に割引が適用されたり、提携のホテルやレストランなどの施設をお得に利用できたりします。
そしてそんな会員特典に、ロードサービスが付いていることがあるのです。特典にそれが含まれていると、お金がなくても無料でバッテリー上がりの修理をしてくれます。
年会費がかかるものもあるので、車を頻繁に利用する方なら会員になってみるとお得かもしれません。
バッテリー上がりの修理料金を安く済ませる方法
ここまで無料で修理する方法をご紹介しましたが、無料とは言わずともお安く修理する方法もあります。無料ではない分手軽に利用できるサービスもあるので、ご覧ください。
JAF会員になるのが最安値で最善手
先程JAF会員になると無料で修理してもらえる、とご紹介しました。
これは正確に言うと初年度は入会金2,000円+年会費4,000円、それからは年会費の4,000円がかかってくるので、完全に無料かというとそうではありません。
しかし、年会費4,000円でバッテリー上がり修理、パンク、キー閉じこみ、燃料切れ、事故や故障でのけん引・搬送作業などを無料で受けられるというのはかなりお得です。
何も故障しなくても年会費を払う必要はありますが、たった4,000円でこれだけのロードサービスが無料で受けられることを考えると、やはりこのJAF会員になるというのが結果的に最も安く済む最善手であると言えます。
ガソリンスタンドやディーラーで充電をする
ガソリンスタンドやディーラーではバッテリーの充電をしてくれるところが多いです。
しかしここで重要なのが、ガソリンスタンドやディーラーまで車両を運ぶ必要があると言うことです。出張修理に対応していないガソリンスタンドもありますし、対応していたとしても先程の相場のような高い修理費を払わなければなりません。
もしわずかでも自動車が動くのであれば、そこまで運転していきましょう。全く動かないのなら、大人複数人で押していくことも考えられます。
到着したら、バッテリー充電自体は2,000円ほどでさせてくれるところが多いようです。
車を運ぶことができるなら、安くバッテリーを回復させることができます。
道具を用意すれば自分で修理することも可能
ここまで業者やガソリンスタンド、ディーラーなどに頼んで直してもらう方法を紹介してきました。
しかし、実はバッテリー上がりは必要な道具さえあれば自分で直せます。車用バッテリー充電器で充電する方法、ジャンプスターターでエンジンを回す方法、他の車から電気を供給してもらう方法などがあります。次の項目で詳しくご紹介します。
業者に頼まずにバッテリー上がりを安く修理する方法
ここでは業者に頼まず、道具を使って自力でバッテリー上がりを修理する方法をご紹介します。
車用バッテリー充電器で復活させる方法
まずは車用バッテリー充電器でバッテリーを充電する方法です。
バッテリー充電器自体は2,000円台から2万円近くするものまで様々あるため、サイズやバッテリーの仕様、使いやすさなどを基準に選んで車に常備しておくといいでしょう。
具体的な方法としては、
- カーバッテリー充電器とブースターケーブルを用意する。
- 車のボンネットを開けて、バッテリーの場所を確認する。
- バッテリーの+極(赤色)に赤いブースターケーブルを、−極(黒色)に黒いブースターケーブルをつなげる。
- 充電器の電源を入れる。
- 充電量が90%を超えたら充電完了
と言う流れです。慣れていないと手間取ることもあるので、充電器とブースターケーブルを買ったときにボンネットを開けてみて、バッテリーや極の位置を把握しておくといいでしょう。
ただし、ここで注意するべきことがあります。この方法は、正確に言うとバッテリー上がりを修理する方法ではなく、バッテリー内の電力を補充することでバッテリー上がりを防ぐ方法です。
すでにバッテリー上がりを起こしてしまっているものには充電できないこともあります。バッテリー上がりを起こす前に充電するようにしましょう。
ジャンプスターターで復活させる方法
次にジャンプスターターで復活させる方法です。ジャンプスターターも、2,000円台から2万円近くするものまで様々です。また、使い方もバッテリー充電器と似ています。
このジャンプスターターは、充電器とは違ってバッテリー上がりを起こしているところからバッテリーを復活させ、エンジンをかけることができるようにします。
詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
車のバッテリーが上がってしまった・・・ できたら誰かに頼らずに1人で解決したい・・・ このような時は、ジャンプスターターを使うと自分の力だけで解決できます。 助けを呼ばず、すぐにパッと対処したい方にはおすすめのやり[…]
救援車から電気を供給してもらう方法
バッテリーが正常な他の車(救援車と言います)から電気を分けてもらう方法もあります。
用意するのは救援車と、ブースターケーブルです。この方法は別の車の協力が必要となります。家族や友人が車で駆けつけてくれそうな時には、実践してみましょう。
車のバッテリーが上がってしまった・・・ ジャンプスタートで解決できると聞いたことあるけどやり方が・・・ バッテリーが上がった場合、ジャンプスタートという方法で解決できます。 ブースターケーブルと救援車を用意できれば[…]
バッテリー自体を交換する方法
バッテリー自体を交換してしまう方法もあります。これにはまず新しいバッテリーを用意する必要があります。
カー用品店やネットショップなどで購入することができ、価格は10,000円台から20,000円台まであります。この新品のバッテリーを備えておく必要があります。
新品のバッテリーを準備したら、取り付けです。
手順としては
- エンジンを止めた状態でバッテリーの−極(黒色)を取り外す
- +極(赤色)を取り外す
- バッテリーを固定しているステー(金具)を取り外し、バッテリーを取り出し、新品のバッテリーを固定し直す。
- バッテリーの+極(赤色)を取り付ける
- バッテリーの−極(黒色)を取り付ける
というものです。
ただし、この方法は
- 交換時の不手際によるショートや火災のトラブルリスク
- 交換するバッテリーサイズや規格違いによるリスク
などの危険があるため、単にバッテリーが上がっただけならロードサービスを利用したり、ジャンプスターターを活用したりする方が安全で手軽です。
ただバッテリーは消耗品なので、交換が必要になった場合にはこのバッテリー自体を交換する方法が有効です。
車のジャンピングスタートができたら充電しよう
車のジャンピングスタートに成功したら、あとは走行を続けて充電するだけです。しかし、充電してもすぐにまたバッテリーが上がってしまうこともあります。
ここではそんな時の対処方や、再発防止のために知ってほしいバッテリー上がりの原因についてご紹介します。
充電してもダメならバッテリーを交換しよう
充電してもすぐにバッテリー上がりを起こすようなら、バッテリー自体が劣化してしまっていることが考えられます。
バッテリーの交換目安は2〜3年と言われており、それ以上使用を続けると劣化していき、運転に支障が出る場合もあります。
主な劣化の症状としてはエンジンがかかりにくくなる、ヘッドライトが暗くなる、パワーウィンドウの開閉が遅くなる、などがあります。
このような症状が出た時点で、ディーラーに相談しバッテリーを交換しておくことをおすすめします。
再発を防ぐためにバッテリーが上がる原因を把握しておこう
ここまでバッテリー上がりから回復する方法を、業者に頼む方法や自力で行う方法までご紹介してきました。
しかし最も大切なのは、そもそもバッテリー上がりを起こさないことです。そのためにバッテリー上がりの原因を知る必要があります。
バッテリー上がりの原因としては以下のことが考えられます。
- ヘッドライトや室内灯の消し忘れ
- 半ドア
- 停止中のエアコンの使い過ぎ
- 長期間車を使っていなかったことによる自然放電
特にライトの消し忘れは、夜間につけっぱなしのまま車を離れてしまい、翌日気付くことが多く、長時間のライトの使用となりバッテリー上がりにつながりやすいです。
また、車は使っていなくても自然に放電しています。普段使われている車なら走行中に充電されるためバッテリーが上がることはないのですが、放電されていく一方で走行による充電がされない場合、しばらくするとバッテリー内電力が全て消費され、バッテリー上がりとなってしまいます。
このようなバッテリー上がりの原因に注意をして、バッテリー上がりを防ぎましょう。
結論|JAFへの入会が出張修理が最安値でおすすめの方法
さて、少しでも安くバッテリー上がりを修理する方法についてご紹介してきました。
いろいろな方法があり、簡単に比べることはできないのですが、総合的に考えて最も安く安全に修理できるのは、JAF会員になって無料で直してもらう方法です。
やはり年会費を払わず修理の都度高い修理費を払うのは経済的とは言えません。
自分で充電したりジャンピングスタートしたりする方法もありますが、それに必要な充電器やジャンプスターターはものによっては20,000円近くします。
交換自体は自分で無料でできても、結局お金がかかるなら元も子もありませんね。
ということで、お安く安全安心にバッテリー上がりを修理したい方は、JAFの会員になりましょう。
また、その他自分に合ったバッテリー修理の方法を探して、いざという時に備えておきましょう。
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