【注意】車のACCモード使用でバッテリー上がりになる時間は?

駐車中の車内でも、スマホを充電したりカーオーディオを聴いたりできる便利なACCモード

長時間のドライブの休憩などで、使用したことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、実はこのACCモードの使用がバッテリー上がりを引き起こすことがあります。

そこで今回、ACCモードの使用でバッテリー上がりになる時間や上がりやすくなる条件、さらにバッテリー上がりを起こしてしまった時の対処法などについて詳しくご紹介します。

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車のACC(アクセサリー)モードとは?

車のアクセサリーモードとは、エンジンを切ったままの状態で、スマホの充電やラジオ、カーオーディオなどの使用ができるモードのことです。

エンジンを切ったままなので、ガソリンを消費したり騒音を立てたりすることなく電力が使える、便利なモードなのです。

ACCモード使用でバッテリー上がりになる時間は?

では、そんなACCモードを使用していると、何時間でバッテリー上がりになってしまうのでしょうか。ACCモードで放置した場合と、テレビなどを過剰に利用した場合とで分けてご紹介します。

ACC(アクセサリー)モードで放置は「4~5時間」

まずはACCモードで放置した場合です。この場合、スマホの充電や弱風でのエアコンの使用なども含めて、大体4〜5時間ほどでバッテリーが上がってしまうと言われています。

通常の使用では問題ないかもしれませんが、車中泊をしたり長めの仮眠をとるときなどには、ACCモードのままにならないように注意しなければなりません。

ACCモードでテレビ等の過剰利用は「0.5~2時間」

次にACCモードでテレビやエアコンなどを過剰に利用した場合です。この場合、0.5時間〜2時間ほどでバッテリーが上がってしまうと言われています。

ACCモードで使える装備は、室内灯やヘッドライト、エアコン、オーディオなど様々にあります。

それらを一気に使っていると、最短30分ほどでバッテリーが上がってしまうのです。いくらACCモードとは言え、使える機器を全て使うのではなく、限度を考えて使うことがバッテリー上がりを防ぐ上で大切です。

環境によっては1時間程度でバッテリーが上がることも!

先程アクセサリーモードでの電力消費で、どれくらいの時間でバッテリー上がりが起こるのかをご紹介しました。しかし、条件によってはさらに短い時間でバッテリー上がりが起こる場合もあります。それが、以下のような場合です。

温度の下がる冬はバッテリーが上がりやすい

バッテリーは、化学反応を行うことで放電や充電を繰り返しています。しかし寒くなるとこの反応をうまくおこなうことができなくなり、充電がうまくいかずバッテリー上がりを起こしやすくなります。

また、冬は寒さを凌ぐために暖房をつける時間が長くなり、日が沈んでいる時間が長いためヘッドライトをつけている時間も長くなります。

その結果、消費する電力量が大きくなり、バッテリーが上がりやすくなります

車を使う頻度が少ない場合はバッテリーが上がりやすい

車を長い時間放置して使わないでいると、バッテリー上がりが起こりやすくなります

実はバッテリーは、オーディオやライトやエアコンをつけなくても、何もしなくても自然と放電していきます。

さらに、時計機能を正常に保つことなどにも電力は消費され、少しずつバッテリーの電力が減っていきます。

車に高頻度で乗っていれば走行時に発電機が回り発電できますが、車を長期間放置していると、走行時に作動する発電機が回らず電力が増えないため、電力は減る一方となりバッテリー上がりを起こしてしまうのです。

バッテリーの寿命が近い場合はバッテリーが上がりやすい

バッテリーは2~5年で寿命を迎えると言われています。寿命が来ているバッテリーは、使い続けると充電・放電をおこなう化学反応が起きなくなり、バッテリー上がりを起こしやすくなります。

少なくとも5年だったバッテリーはいつ上がってしまってもおかしくないので、早く新品のバッテリーに交換することをおすすめします。

実際にACCモードでバッテリー上がりになった事例

それでは、実際にACCモードでバッテリー上がりになった人の例を3つご紹介します。自分の身に起きないよう、反面教師にしましょう。

事例①5分ほどラジオをつけたまま駐車していた人

たった5分間程、ラジオをつけて聴いていたらバッテリー上がりを起こしてしまったという例です。

さっきまで動いていた車がたった5分でバッテリー上がりを起こして動かなくなるなんて恐ろしいですね。

ただし、正常なバッテリーで5分間ラジオを聴いていて、バッテリー上がりを起こすことはほとんどありません

そのためこの例の場合、バッテリー自体が相当劣化していることも、原因の一つであった可能性が高いです。

事例②ACCモードで音を聞いていた人

こちらはACCモードで音楽を聴いていて、バッテリー上がりを起こした例です。

充電ができない中では、例えオーディオの少ない電力消費でも、それが積み重なってバッテリー上がりを起こしてしまうのです。

やはりエンジンが始動していない状況での電力消費は、バッテリー上がりにつながりやすいことが分かります。

事例③ドラレコやカーナビをいじっていた人

こちらはドラレコやカーナビをいじっていた最中にバッテリー上がりを起こしたという例です。

ドライブレコーダーやカーナビは2つとも多くの電力を使うので、長時間使うときには少し走行して、電力を蓄えてから再び使う、というふうにすれば、バッテリー上がりを防ぐことができます。

エンジンさえかかっていればバッテリーは上がらない?

これは確かにその通りです。

電力をいくら消費しても、その分きちんと発電されていれば、バッテリーの電力が減ることはありません。

そして、その発電はエンジンが回っている時に行われます。つまり、エンジンがかかってさえいれば、バッテリー上がりの心配はないのです

バッテリー上がりが心配な人は、ある程度長い時間ACCモードを使ったら1度エンジンをかけて少しドライブし、また駐車して使う、という使い方にすると安心です。

ACCモードでバッテリー上がりになった時の対処法

気をつけていても、バッテリー上がりになってしまうことはあります。そんな時にはどうしたらいいのでしょうか。自力で解決する方法や家族や友達に協力してもらう方法、専門業者を呼ぶ方法などをご紹介します。

1人でできるジャンプスターターを使った方法

ジャンプスターターとは、車用のモバイルバッテリーのようなものです。これを車のバッテリーに接続して、エンジン始動のための電力を確保しようという方法です。

カー用品店や電気屋、通販サイトなどで買うことができ、値段も2000円〜10000円程度で購入することができます。スマホ用モバイルバッテリーより一回り大きい程度とスペースもとらないので、いざという時のために1つ備えておくといいでしょう。

詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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救援車から電気を供給してもらう方法

ジャンプスターターがない場合、バッテリーが正常な他の車(救援車と言います)から電気を分けてもらう方法があります。

用意するのは救援車と、ブースターケーブルというケーブルです。これは両端にバッテリー端子を挟むクリップがついたケーブルで、赤と黒の2本があります。こちらもカー用品店や通販で購入できます。

詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
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ロードサービスや救援業者に依頼する方法

最後はロードサービスや救援業者に依頼する方法です。

ロードサービスの国内最大手「JAF」では、年会費4000円の会員ならバッテリー上がりは無料で修理してくれます。ちなみに非会員だと13130円かかります。

対応時間は特別な渋滞がなかったり、離島などでない限りは平常時で30分程度と言われています。

また、到着してからバッテリー上がりを修理する作業時間が同じく30分ほどです。

同じくロードサービスを展開する「カーバッテリー110番」でも、バッテリー上がりに対応してくれます。

修理費は普通車で税込13200円軽自動車でも税込12100円です。非会員でのJAFと同水準ですね。

対応時間は「最短5分」とあります。こちらも道路状況などによるのでその限りではないでしょうが、JAFと同等の30分ほどで到着できるものと思われます。

自分で備えていなかった時には、躊躇せず業者に連絡しましょう。

まとめ

エンジンをかけずに済む分、バッテリー上がりを起こしやすくなり、過去にもバッテリー上がりになってしまった例がいくつもあるACCモード。

しかし逆に言えば、こまめに走行したり、長時間の放置を控えたりなどの工夫をすれば、エンジンをかけずにスマホの充電をしたりオーディオを聴いたりできる便利な機能です。

この記事でご紹介したことを活用して、上手にACCモードを使ってくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。