ジムニーのバッテリー上がりの対処法を現役整備士が解説

お悩み中
「愛車のジムニーがバッテリー上がりになってしまった・・・」
「ジムニーのバッテリー上がりの症状や対処法を教えてほしい」

ジムニー所有者に向けて、このようなお悩みにお応えします。

本記事の内容

  • ジムニーがバッテリー上がりになった際の症状
  • ジムニーのバッテリー上がり時の対処法・復旧方法
整備士くん
緊急で車を動かしたい方は、カーバッテリー110番もしくはJAF(日本自動車連盟)に連絡をしましょう。プロが安全、確実に車を動かしてくれます。

\最短5分!出張費0円!
カーバッテリー110カーバッテリー110

ジムニーのバッテリーが上がった際の症状

ジムニーのバッテリーが上がってしまった時の症状はいくつかあります。

バッテリーが上がる前兆や症状で当てはまるものがないか、チェックしましょう。

バッテリー上がりの症状(前兆)

  • エンジンがかからない(エンジン始動に時間がかる、エンジン音の違和感)
  • ライト類が点灯しない(ライトの明るさが暗くなる)
  • リモコンキーが反応しない(リモコンキーの反応が鈍い)
  • 電動格納ミラーが作動しない
  • シートヒーター(装備車)が作動しない

上記の症状がある場合は、ジムニーのバッテリーが上がっている(バッテリー上がりの一歩手前)の可能性が高いです。

逆に、上記の症状があってもバッテリー上がりではないケースもあるので、見落としがちな例も紹介します。

  • ガス欠(→エンジンがかからない)
  • セルモーターの故障、セルモーターが回らない(→エンジンがかからない)
  • シフトがパーキングやニュートラルに入ってない(→エンジンがかからない)
  • リモコンキーの電池切れ(→リモコンキーが反応しない)
  • ステアリング(ハンドル)ロックがかかっている(→エンジンがかからない)

バッテリー上がりかどうかを判断する方法として、バッテリー上がりの症状で複数当てはまれば、バッテリー上がりと判断していいでしょう。

ジムニーのバッテリー上がり時の対処法・復旧方法

バッテリー上がりが起きてしまったら、基本的には以下のような方法でバッテリーを元通りに復旧させることができます。

  • ジャンプスターターを使う方法
  • 他車に救援を求める方法
  • ロードサービスや救援業者を呼ぶ方法

主な3つの対処方法を詳しく紹介していきます。

復旧作業を行う前に

  • 自身で復旧作業を行う場合、作業中はリモコンキー(電子キー)を車に置いておかずに、携帯しておきましょう。理由は、バッテリーが復旧した時に自動でドアがロックされて車内に入れなくなることがあるためです。
  • 作業を行う場合は、軍手をはめて行いましょう。
  • 3つのの対処法のうち2つは自身で復旧作業を行うやり方ですが、車をいじったことがない方や不安がある方は最初からロードサービスや救援業者に依頼することをお勧めします。理由は、車には大きな電気が流れているので、間違ったやり方をするとケガをしたり、他の箇所の故障につながる可能性があるためです。

1人でもできるジャンプスターターを使った方法

ジャンプスターターは車用の携帯用充電器で、自分ひとりでも簡単にバッテリー上がりを復旧させることができます。

今すぐパッと解決したい方向けの方法で、手元にジャンプスターターを準備できる方であれば可能です。

詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事

車のバッテリーが上がってしまった・・・ できたら誰かに頼らずに1人で解決したい・・・ このような時は、ジャンプスターターを使うと自分の力だけで解決できます。 助けを呼ばず、すぐにパッと対処したい方にはおすすめのやり[…]

ジャンプスターター 使い方

救援車を使ってジャンプスタートする方法

救援車(他の車)とブースターケーブルを使うことで、ジムニーのバッテリー上がりを復旧させることができます。

ブースターケーブルは赤と黒のケーブルです。このケーブルでジムニーと救援車(他の車)を接続してエンジン始動分の電気をもらうことでバッテリーを回復させます。

基本的にブースターケーブルが手元にある方はお金もかからず、救援車がすぐに見つかれば時間もあまりかかりません。

ブースターケーブルが手元に準備できる方
12Vの救援車(ガソリン車)を準備できる方
上記に当てはまる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事

車のバッテリーが上がってしまった・・・ ジャンプスタートで解決できると聞いたことあるけどやり方が・・・ バッテリーが上がった場合、ジャンプスタートという方法で解決できます。 ブースターケーブルと救援車を用意できれば[…]

ジャンプスタート 方法

ロードサービスや救援業者に依頼する方法

実際のところ、バッテリー上がりになってしまったときにブースターケーブルやジャンプスターターを持っている人はほとんどいません。作業も自分で行うのは不安という方が多いでしょう。

そんな時はプロである「JAF(日本自動車連盟)」や「カーバッテリー110番などの救援専門業者に依頼するのが最善手です。

JAF(日本自動車連盟)の会員になっておけばバッテリーが上がってしまった場合でも無料で救援作業を行ってくれます。他にも様々なトラブルに柔軟に無料で対応してくれますし、24時間サポートなので助かります。

関連記事

車を運転する人なら誰しもが1度は耳にしたことのある「日本自動車連盟(JAF)」。家族や友達が入会している!という方も多いのではないでしょうか。 とはいえ、車両のトラブルはそう頻繁に起こることではないため、どこか遠い話に感じてしまい加入[…]

JAF 口コミ 評判

他にも、バッテリー救援専門業者「カーバッテリー110番の利用もおすすめです。もちろん有料にはなりますが、JAF会員でなければこちらのほうが安く、24時間対応で万が一の時の選択肢の一つとして非常に助かります。

関連記事

「突然のバッテリー上がりで、車が動かない!」ドライバーの方なら一度はそんな経験があるのではないでしょうか。 そんな時の修理業者としてすぐに思い浮かぶのは、JAFですね。全国に2,000万人以上の会員を持ち、会員なら各種ロードサービスを[…]

カーバッテリー110番 口コミ評判

\最短5分!出張費0円!
カーバッテリー110カーバッテリー110

ジムニーがバッテリー上がりに?その原因とは?

ジムニーがバッテリー上がりになる原因は以下の通りです。

  • 車の使用頻度の少なさによるバッテリーの自然放電
  • ライト類のつけっぱなしによる電力の浪費
  • バッテリーの劣化や寿命による発電量の減少
  • バッテリー内の液体温度の冷えによる性能悪化
  • コントロールユニット内部での電力消費
  • オルタネーターの不具合による充電不足

一つずつ丁寧に解説していきます。

車の使用頻度の少なさによるバッテリーの自然放電

ジムニーをしばらく運転していない期間が続くと、バッテリーの自然放電によってバッテリーが上がることがあります。

整備士くん
それは、ジムニーを運転していない間も時計などの設定を保つために電力を消費しているから!

ジムニーに限らず車は、エンジンを作動させて運転することによってバッテリーが充電される仕組みになっています。

そのため、車を運転しない状態が続くとバッテリーが充電されないので、自然放電の状態が続きます。それにより、バッテリーの電力がなくなりエンジンがかからなくなってしまうのです。

ジムニーのバッテリー上がりはバッテリーの劣化具合によって異なりますが、約1ヶ月ほど放置するとバッテリーが完全に放電されてバッテリー上がり状態になります。

バッテリー上がりを防ぐためには、定期的に車を走らせる必要があるので最低でも月に1回以上は運転しましょう。

ライト類のつけっぱなしによる電力の浪費

バッテリーの電力は、エンジンをかけるときだけでなく、車内のさまざまな箇所で使用されています。

その中でもバッテリー上がりの原因として多いが、ルームランプ(室内灯)のつけっぱなしや消し忘れです。

車内のライト類をつけっぱなしにして電力を消費しすぎると、バッテリーの充電が追い付かなくなって電力不足となり、バッテリーが上がってしまうことがあります。

停車時に長時間ライト類をつけっぱなしにせず、車を降りるときは消し忘れがないかを確認しましょう。

バッテリーの劣化や寿命による発電量の減少

ジムニーを放置することなく常に運転していてもバッテリー上がりになることがあります。

それは、バッテリーそのものの劣化や寿命によって発電量が徐々に減ってしまい使える電力がなくなるからです。

整備士くん
車のバッテリーの寿命は、一般的に2年〜5年程度!

ジムニーの使用頻度が高いとバッテリーも早く消耗し、それほど頻繁に乗らない人はバッテリーにも負荷がかからないので長持ちします。

バッテリーがどれだけ劣化しているかを知るには、定期的にメンテナンスが大事です。

カー用品店、ディーラー、ガソリンスタンドのほとんどが無料でバッテリーの点検をしてくれるので、時間があるときに調べてもらいましょう。

バッテリー内の液体温度の冷えによる性能悪化

バッテリーの中にはバッテリー液と呼ばれる希硫酸が入っています。この液体は温度が下がると性能が落ちる傾向があり、気温が下がる冬はバッテリーが上がりやすくなります。

新品のバッテリーでも外気温が0度で約80%、真冬の北海道のようなマイナス20度という状況では50%の性能しか発揮できなくなります。

その上、古いバッテリーの場合、さらに能力は低くなってしまいます。したがって、寒い地域ではバッテリーを冷やさないようにする工夫が必要で、頻繁な雪かきが効果的な方法と言えます。

また、バッテリー液の補充やバッテリーの交換も効果的なので、定期的に点検を行いましょう。

コントロールユニット内部での電力消費

車が動いていない時でも、コントロールユニット内部の不具合で電力を消費してしまい、バッテリーが上がってしまう事があります。

コントロールユニットとは、車の中枢の部品で人間でいう脳のようなものです。例えば、エンジンコントロールユニット、トランスミッションコントロールユニット、エアバッグコントロールユニットなど様々なものがあります。

コントロールユニット内部の不具合とは、ユニット内の基盤や配線などが何らかの原因で腐食をしたり、焼けたりして異常に電気を消費してしまう事です。コントロールユニットには、停車中でも常に少量の電気が流れています。これは正常です。

しかし、上記のような不具合が発生すると、停車中でも通常以上の電気を消費してしまう事でバッテリーの電圧が低下し、結果的にバッテリー上がりになってしまう事があります。

もし、コントロールユニットが不具合を起こしていると走行中に出火したり、異臭がするので直ちに運転をやめディーラーに電話しましょう。

オルタネーターの不具合による充電不足

オルタネーターという電気を作り出す機械の不具合により電気が作り出せず、バッテリーが充電されない事で、バッテリーが上がってしまいます。オルタネータの不具合は、どの車でも起こりうる不具合です。

オルタネーターの不具合で良くある症状は、メーターパネル内に赤色のバッテリーマークが表示される事です。その表示が出てきたら、おそらくオルタネーターの充電が上手く出来ていない可能性が高いです。

もし、電圧を測定出来るテスターをお持ちであれば、バッテリー端子のプラスとマイナスで直流電圧で測定してみてください。オルタネーターが正常であれば約13~14Vの電圧を表示します。不具合を起こしていれば、約11~12Vの電圧を表示します。(不具合時の表示電圧は、現在のバッテリー電圧そのものとほぼ変わりません。)

また、オルタネーターからゴロゴロ音がする様になる事もあります。経年劣化や雨水や湿気により錆が発生したりして、オルタネーターの内部の軸の部分からゴロゴロ音が出てしまいます。そのままの状態ですと、最悪の場合焼き付きを起こしてしまい、ベルト切れやエンジン損傷につながる恐れもあります。オルタネーターの不具合が発生すると、交換が必要になります。

上記の様な症状が見受けられた時は、整備工場で診てもらった方が良いです。今は、新品でなくてもリビルト部品も多数扱われているので以前よりは安価で修理ができる様になりました。診てもらった整備工場さんに相談して、ベストな解決策を見つけてもらって下さい。

まとめ|早急に車を動かしたいなら業者に頼もう!

ジムニーのエンジンがかからない場合、バッテリー上がりが原因であることが多いです。

早急にジムニーを動かしたい場合は、JAFやカーバッテリー110に連絡しましょう。