「ベンツを購入したいけど、購入する前に年間の維持費を知りたい」という方はいませんか?
外車としても人気の高いメルセデス・ベンツですが「年間の維持費」については、国産車以上の費用が必要になります。では、年間どのくらい必要になるのか。
この記事では、ベンツの年間維持費について、ランキング形式で車種別に内容をまとめてみました。ベンツの維持費が気になる方は、是非参考にしてみてください。
ベンツを購入すると年間維持費はどのくらい必要?
ベンツを購入する場合に必要な年間維持費の内訳には、以下の4つの費用が考えられます。
- 税金
- 保険料
- メンテナンス費
- 走行に必要な費用
それぞれの費用を把握することで、ベンツ購入前におおよその年間費用を理解できます。
税金
ベンツを所有する場合には、税金が必要になります。具体的にどのような税金が必要になるのかについては、以下の2つです。
- 自動車税
- 自動車重量税
自動車税は毎年4月1日時点の所有者に支払いの義務が発生する税金であり、ベンツの排気量によって自動車税の金額が異なります。
排気量 | 2019年9月までに購入 | 2019年10月以降の購入 |
1000cc以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1000cc超から1500cc以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1500cc超から2000cc以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2000cc超から2500cc以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2500cc超から3000cc以下 | 51,000円 | 50,000円 |
3000cc超から3500cc以下 | 58,000円 | 57,000円 |
3500cc超から4000cc以下 | 66,500円 | 65,500円 |
4000cc超から4500cc以下 | 76,500円 | 75,500円 |
4500cc超から6000cc以下 | 88,000円 | 87,000円 |
6000cc超 | 111,000円 | 1110,000円 |
また、重量税については、新車でベンツを購入した場合に初回購入時に費用が必要になり、後は車検ごとのタイミングで支払い義務が発生するものです。
エコカー減免適用 | エコカー(本則税率) | 新車登録後13年未満 | 新車登録後13年以上 | 新車登録後18年以上 | |
~500kg以下 | 0 | 5,000 | 8,200 | 11,400 | 12,600 |
~1,000kg以下 | 0 | 10,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 |
~1,500kg以下 | 0 | 15,000 | 24,600 | 34,200 | 37,800 |
~2,000kg以下 | 0 | 20,000 | 32,800 | 45,600 | 50,400 |
~2,500kg以下 | 0 | 25,000 | 41,000 | 57,000 | 63,000 |
~3,000kg以下 | 0 | 30,000 | 49,200 | 68,400 | 75,600 |
どちらの税金もベンツを所有する上では、欠かせない維持費になります。
保険料
ベンツの維持費として挙げられるのが任意保険料です。
ベンツの任意保険は高いというイメージを持たれている方がいるかもしれませんが、実は全ての条件で保険料が高くなる訳ではありません。自動車保険は、実際の事故件数や車の型式などで計算されており「1〜17型式別料率クラス」で保険料が設定されています。
ベンツの料率クラスは高くなりやすい傾向がありますが、もし保険料が気になる方は、保険会社ごとに相見積を取ることがおすすめです。
メンテナンス費
ベンツを所有する中で「メンテナンス費」も欠かせない費用の1つです。ベンツに限らず、輸入車は国産車に比べて故障リスクが高いです。
そのため、定期的な車のメンテナンスを実施していない場合、万が一の故障や不具合で高額の費用が必要になる可能性も少なくありません。
ただし、ベンツ購入時に「メルセデス・ケア」という保証プログラムに加入していれば、初回の車検まで点検や消耗部品の費用はかからず、車のメンテナンスを無料で実施できます。もしもの故障や修理代が心配という方は、加入がおすすめです。
走行に必要な費用
ベンツの費用は「税金」「保険料」や「メンテナンス費用」だけではありません。
ベンツには、レギュラーガソリンではなくハイオク燃料が仕様されているため、ガソリン代が1L単位で10円〜15円ほど高いです。
そのため、走行に必要な費用面も国産車と比較して、高くなりやすい傾向があります。
ベンツの維持費をクラス別に比較
ベンツの維持費について、クラス別に年間費用を比較してみました。ベンツには、以下6つのグレードがあります。
- ベンツAクラス
- ベンツBクラス
- ベンツCクラス
- ベンツEクラス
- ベンツGクラス
- ベンツSクラス
それぞれの費用面について、比較してみましょう。
ベンツAクラスの維持費
ベンツAクラスは、ベンツ車の中でも「小型モデル」の車で価格帯もお手頃であることから、幅広い年齢層に人気があります。
ベンツAクラスの維持費としては、下記表の費用が目安金額となります。
【ボディタイプ】 | ハッチバック、セダン |
【代表車種】 | A180、A220d |
【年間維持費の目安金額】 | 35万円〜60万円 |
車両サイズが小さいこともあり、自動車税や重量税も他のグレードと比較して、安くなりやすい傾向があります。さらに「エコカー減税対象車」もラインナップされていることで、税金関係も数万円ほど節約できるでしょう。
ベンツBクラスの維持費
ベンツBクラスは「Aクラスの派生車種」と呼ばれることもあり、維持費については「Aクラス」の費用とあまり変化はありません。
ただし、ベンツBクラスを選択する中でも「クリーンディーゼル車」を選択した場合には、ガソリン車と比較して1割〜2割ほど費用を安くできます。
Bクラスの年間維持費としては、以下の表を参考にしてみてください。
【ボディタイプ】 | ハッチバック、セダン |
【代表車種】 | B180、B200d |
【年間維持費の目安金額】 | 35万円〜60万円 |
ベンツCクラスの維持費
ベンツCクラスは、国内でも一番売れ筋のグレードであり、ベンツ入門車として選ばれやすい車です。
ベンツCクラスでは、排気量の幅が豊富に用意されており、排気量が最も小さいサイズであれば、Aクラスの車種と変わらない維持費で所有することができます。
ベンツCクラスの具体的な年間維持費については、以下の表を参考にしてみてください。
【ボディタイプ】 | セダン、2ドアクーペ、ステーションワゴン、カブリオレ |
【代表車種】 | C180、C200アバンギャルド |
【年間維持費の目安金額】 | 40万円〜60万円 |
ベンツEクラスの維持費
ベンツEクラスは、4ドアセダンタイプの中型クラスのモデルであり、セダンタイプの他にもクーペやカブリオレなど様々なモデルがあります。
ベンツEクラスの維持費については、下記表を参考にしてみてください。
【ボディタイプ】 | セダン、カブリオレ、クーペ |
【代表車種】 | E200、E250 |
【年間維持費の目安金額】 | 40万円〜70万円 |
ベンツGクラスの維持費
ベンツGクラスは、排気量が3L〜4Lと高排気量でありながらも、圧倒的で存在感のあるボディデザインと走破性が特徴的なモデルです。
ベンツモデルの中でも、維持費が高くなりやすいグレードでもあります。
ベンツGクラスの年間維持費は、以下の表を参考にしてみてください。
【ボディタイプ】 | ステーションワゴン |
【代表車種】 | G350d、G550 |
【年間維持費の目安金額】 | 45万円〜80万円 |
ベンツSクラスの維持費
ベンツモデルの中でも最高クラスグレードである「ベンツSクラス」は、最高クラスということもあり、車両サイズが大きく高出力エンジンを搭載するパワフル車です。
高排気量かつ大きな車体サイズということもあり、年間維持費は高くなりやすい傾向があります。
ベンツSクラスの年間維持費については、下記表を参考にしてみましょう。
【ボディタイプ】 | セダン、クーペ、カブリオレ |
【代表車種】 | S450、S400d |
【年間維持費の目安金額】 | 50万円〜80万円 |
ベンツの年間維持費ランキングTOP5
このランキングにおいて1年間の維持費(ランニングコスト)が最も安かったのは 、【177112型 Aクラス セダン [A200d V177|2020/04]】の22.21万円です。
最も高かったのは【 251077型 Rクラス [R63-AMG W251|2007/02]】の73.23万円で、その差は51.02万円です。
また該当する全ての車種の平均は41.33万円という結果になっています。
2位:177012型 Aクラス
3位:213204C型 Eクラス ステーションワゴン
4位:213004C型 Eクラス
5位:206004C型 Cクラス セダン
ベンツの維持費が高いと言われる理由
ベンツの維持費が高いと言われる理由は、5つあります。
- 理由1.国産車に比べて燃費が悪い
- 理由2.国産車に比べて任意保険が高い
- 理由3.国産車に比べて故障しやすい
- 理由4.国産車に比べて修理代が高い
- 理由5.重量税と自動車税が高い
ベンツの費用面がなぜ高いのかについて、詳しい理由をみていきましょう。
国産車に比べて燃費が悪い
国産車は燃費性能を重視した構造をとっていますが、輸入車は国産車と比較しても燃費性能がそれほど良くありません。
そのため、昔と比べると燃費性能はかなり良くなっていますが、国産車の方が全体的に燃費性能が良い傾向があります。
つまり「燃費性能が悪い=ガソリン代が必要になる」ことを意味し、結果的に毎月のガソリン代が高くなりやすくなるでしょう。
国産車に比べて任意保険が高い
ベンツは国産車に比べて任意保険が高くなりやすいことも、維持費が高くなる理由の一つです。
任意保険料は、車種ごとの走行距離や事故件数、等級、年式などによって計算されます。そのため、年式が古く、かつ事故件数が多い車であるほど、毎年の保険料は高くなりやすくなります。
つまり、国産車に比べるとベンツは事故件数が多く安全性能装置が不十分なので、結果的に任意保険料が高く設定される訳です。
国産車に比べて故障しやすい
国産車は「壊れにくい車」として世界的に知名度が高い特徴がありますが、逆に輸入車は国産車と比較して電気系統が弱く故障しやすい傾向があります。
近年、輸入車の修理発生リスクは低くなっていますが、それでもやはり国産車ほどではありません。
結果的に、故障しやすいことが原因で修理代がかさむ可能性が高くなってしまいます。
国産車に比べて修理代が高い
ベンツに限らず、輸入車は国産車と比較して「故障しやすい」傾向があります。
部品の取り寄せも国内に部品があれば良いのですが、注文部品によっては国外から取り寄せる可能性も考えられます。
さらに、取り寄せ費用も通常以上に必要になることを加味すると、修理費用も高額になりやすいでしょう。場合によっては、一度の修理で数万円から数十万円の費用が必要になる可能性も考えられます。
重量税と自動車税が高い
車を所有する中でも「重量税」や「自動車税」などの費用は、毎年あるいは2年に1度必要な税金費用であり、車種によって費用が異なります。
そのため、ベンツは国産車と比較して重量税や自動車税の税金負担が多くなりやすく、年間の維持費が高くなりやすい傾向があります。自賠責保険料は自家用乗用車であればどの車も一定ですが、重量税は「車両の重さ」自動車税は「車の排気量」によって金額が異なります。
つまり、ベンツを購入する場合には、重量税と自動車税がどのくらい必要になるのか確認することが重要です。
ベンツの維持費を安くする方法
ベンツの維持費が高い理由を理解した後は、ベンツの維持費を安くする方法について解説します。ベンツの費用を安く抑える方法は、5つあります。
- メーカー保証を利用する
- 税金が安い車種を選ぶ
- ディーゼル車を選ぶ
- 定期的にメンテナンスを行う
- 車検を依頼する業者を見直す
メーカー保証を利用する
まずは「メーカー保証」を利用することがおすすめです。ベンツを購入した場合、メーカーが提供している点検パックや保証サービスに加入することができます。
購入時に加入できるメーカー保証は、万が一の故障や車の不具合時に必要になる費用を最小限にでき、場合によっては無償で修理できる優れものです。
購入時の費用は少し高くなりますが、万が一の場合の安心感を考慮してベンツの費用を安くするためにも加入をおすすめします。
税金が安い車種を選ぶ
ベンツの中でも「税金が安い車種を選ぶ」方法も効果的です。
現在、日本では環境に配慮した車の利用を積極的に促進しているため、環境に良い車に対して減税や免税などの税制優遇があります。
そのため、エコカー減税の対象車であれば税金負担を減らすことができ、結果的に年間の維持費軽減にも繋がります。
ディーゼル車を選ぶ
ベンツの中でも、ディーゼル車を選択する方法も維持費を減らすために効果的な方法です。
特にディーゼル車は、ガソリン車よりも燃料代が安く設定されており、給油代を最小限に抑える効果が期待できます。
毎月の給油代を減らすことが可能であれば、年間で計算すると大きな費用軽減に繋がるでしょう。
定期的にメンテナンスを行う
定期的なメンテナンスも、ベンツの維持費を最小限に減らすために効果的な方法です。
一見、定期的なメンテナンス費用を支払うことは費用増加になると考える方も少なくありませんが、決して負担する費用が高くなる訳ではありません。
なぜなら、定期的なメンテナンスの実施は、急な不具合やトラブル発生のリスクを最小限に減らせる効果が期待できるからです。
また、定期的にプロの整備スタッフに車の状態を確認してもらうことで、車の不具合の早期発見にも繋ります。結果的に定期的なメンテナンス実施は、ベンツの費用を抑えることに繋がります。
車検を依頼する業者を見直す
車検を依頼する業者を今一度見直すだけでも、ベンツの費用を減らすことが可能です。
車検の実施が可能な業者は、何も修理工場だけではありません。ガソリンスタンドやカー用品店などでも、費用面を抑えながら車検を実施することができます。
そのため、1回の車検費用を最小限に抑えるためにも、複数の業者に車検費用をとってもらい、一番条件の良い業者で車検を実施する方法も一つの手段です。
まとめ
今回は「ベンツの維持費」について、記事を解説してきました。
ベンツの購入時には購入資金に加えて、年間の維持費を確認することも大切です。
維持費を安くする方法としては「エコカー減税の車種にする」ことや「税金面が安い車種にする」など、様々な方法があります。色々な工夫をしながら、どうすればベンツの維持費が安くなるのか、今一度考えてみましょう。
もし、維持費を抑える方法が分からない方は、この記事をもう一度、振り返ってみるのも一つの方法です。この記事の内容を参考にして、ベンツの維持費についての知識を深めていきましょう。
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