【オートバックス編】ファンベルト交換費用とキュルキュル音の修理方法とは

オートバックスのファンベルト交換費用と異音の修理方法について気になる方いませんか?

ファンベルトは車の走行時にとっても重要な部品であり、故障してしまうと車の様々な箇所に不具合や悪影響を与えてしまいます。場合によっては、走行不能になる可能性も少なくありません。

そこで、この記事ではオートバックスのファンベルト交換費用や修理方法について徹底解説します。気になる方は是非参考にしてみてください。

目次

ファンベルトとは?役割と効果について

ファンベルトとは、エンジンの動力エネルギーを各機構に伝える「ゴム製のベルト」のことを意味します。「Vベルト」や「Vリブドベルド」などの呼ばれ方をされるケースもあります。

ファンベルトの役割としては、エンジン装置から伝わったクランクシャフトの動力をオルタネーターやウォーターポンプ、油圧ポンプなどに伝えて作動させることです。

そのため、ファンベルトは車を動かす際には欠かせない重要な部品とも言えるでしょう。

ファンベルト交換のタイミングの目安

ファンベルト交換の目安は下記4つのタイミングです。

  1. 使用年数が5~10年以上のタイミング
  2. 走行距離が5万km~10万kmのタイミング
  3. 異音(キュルキュル音)がしはじめたタイミング
  4. ファンベルトが損傷や磨耗しているタイミング

詳しくみていきましょう。

使用年数が5~10年以上のタイミング

ファンベルトの使用年数が「5年〜10年」のタイミングは交換の目安時期のサインです。

使用年数が5年〜10年経過しているファンベルトは、経年劣化により不具合が発生しやすい状態になっている可能性が高い傾向にあります。また、定期的に車を点検してもらっている方であれば、5年〜10年のタイミングで整備士から交換を推奨する声がかかる場合も多いです。

使用年数が5年〜10年のタイミングはファンベルトを交換する時期と理解しておくことが重要です。

走行距離が5万km~10万kmのタイミング

走行距離が「5万km〜10万km」のタイミングもファンベルトの交換目安時期のサインです。

車種によって交換時期は異なりますが、およそ5万km〜10万kmほどでファンベルトが経年劣化により不具合が発生しやすくなります。

もし、ファンベルトを交換する場合には、ゴム製品も経年劣化により交換が必要な可能性が高いため交換をおすすめします。

異音(キュルキュル音)がしはじめたタイミング

異音(キュルキュル音)が鳴り始めたタイミングもファンベルトの交換目安時期のサインです。この異音は「鳴き」とも呼ばれます。

鳴きが聞こえた場合には「ファンベルトのゴム劣化を示すサイン」です。使用年数が一定以上に経過するとベルト自体が「硬くなる・ヒビが入る・伸びてしまう」などの症状が発生します。

そのため、ゴムの経年劣化により摩擦が減ると、プーリーの噛み合いが甘くなる不具合が起こります。結果的にゴムとプーリーの擦れが原因でキュルキュルという異音が発生するようになるでしょう。

ファンベルトが損傷や磨耗しているタイミング

ファンベルトが損傷もしくは摩耗している場合も交換目安時期です。

ファンベルトはゴムでできているため、エンジンの稼働部品では珍しく外部に取り付けられている特徴があります。そのため、使用年数によっては劣化や摩耗、熱などにより消耗が激しくなる傾向も考えられます。

結果的にファンベルトにヒビや亀裂が入り、まるで使い古したゴムのように切れてしまう症状が発生する場合があるのです。

オートバックスのファンベルト交換費用

オートバックスでファンベルトの交換を行う場合の費用は以下の通りです。

  • ファンベルトのパーツ部品代:3,000円〜5,000円
  • 作業工賃:5,000円〜9,000円

オートバックスでファンベルトを交換する場合には「8,000円〜14,000円」の費用が必要になります。

部品代はどのオートバックスでも同じですが、作業工賃が店舗ごとに異なるため、注意が必要です。

おおよそ1万円ほどの費用をイメージしていれば、ファンベルトの交換ができると考えておきましょう

オートバックスのファンベルト交換作業の流れ

オートバックスでファンベルトを交換する際の流れを下記にて解説します。

手順1.バッテリーのマイナス端子を外す

手順2.ファンベルト調整用の12mmボルトと固定用14mmボルトを緩める

手順3.ファンベルトを緩めて車体から外す&プーリーの状態確認

手順4,新しいファンベルトの取り付け

手順5.ファンベルトの張りを調整する

オートバックスでファンベルトの交換作業を行う場合の目安時間は「30分〜1時間程度」です。

作業の混み具合や予約状況によって多少時間が前後する可能性も考えられるため、おおよその時間として把握しておきましょう。

これから1つ1つの作業について詳しく解説していきます。

手順1.バッテリーのマイナス端子を外す

まず作業を行う前に、作業中に車がショートしないようにバッテリーのマイナス端子を取り外します。

手順2.ファンベルト調整用の12mmボルトと固定用14mmボルトを緩める

ファンベルトを取り外すために調整用ボルトと固定用ボルトを緩めます。

メーカーによってファンベルト調整用ボルトの構造が異なるため、交換を行う前に自分の車はファンベルトの交換が可能なのかを作業スタッフに確認しておきましょう。

手順3.ファンベルトを緩めて車体から外す&プーリーの状態確認

調整用ボルトと固定用ボルトを緩めた後は、車からファンベルトを外します。

このタイミングでプーリーの状態確認も行い、摩耗状態や劣化具合を診断します。

プーリーを確認する理由としては、交換したファンベルトが傷んでしまうのを防ぐためです。

手順4.新しいファンベルトの取り付け

プーリーの確認後は新しいファンベルトを車体に取り付ける作業です。

新品のファンベルトのサイズが合っていることを確認した上で、取り付けを行います。

手順5.ファンベルトの張りを調整する

ファンベルトの取り付けが完了した後は、ベルトが確実にプーリーに収まっているのかを最終確認します。

確認後はファンベルトの貼りを調整して、正常な張りの状態であれば作業完了です。

オートバックスでファンベルトを交換する場合に「事前予約」は欠かせません。

仮にすぐに交換して欲しいからという理由でオートバックスに来店しても、部品の注文があるため、すぐに作業が行えない可能性が高いためです。

そのため、ファンベルトを交換希望の方は、まず電話にて事前予約を行い部品の注文を前もって依頼しておきましょう。

業者別のファンベルト交換費用

業者別のファンベルト交換費用と作業時間について解説します。

  1. ディーラーでのファンベルト交換費用と時間
  2. イエローハットでのファンベルト交換費用と時間
  3. ガソリンスタンドでのファンベルト交換費用と時間

ディーラーでのファンベルト交換費用と時間

ディーラーでファンベルトを交換した場合の費用は、おおよそ「10,000円〜20,000円」ほどです。

作業時間としても「20分〜40分」程度で作業が完了するため、時間がかかりすぎる心配はないでしょう。

また、ディーラーは基本的に純正部品を使用する関係上、部品代が他よりも高くなる傾向があります。

イエローハットでのファンベルト交換費用と時間

イエローハットでファンベルトを交換した場合の費用は「5,000円〜14,000円」ほどです

イエローハットもオートバックスと同じくカー用品店であり、ディーラーと比較すると部品代と作業工賃が安く収まりやすい傾向があります。ただし、ファンベルト自体の品質は純正品と比較して劣ります

作業時間としては「30分〜1時間程度」です。

ガソリンスタンドでのファンベルト交換費用と時間

ガソリンスタンドでファンベルトを交換する場合の費用は「4,000円〜8,000円程度」です。

ガソリンスタンドはカー用品店やディーラーと比較して、作業工賃や部品代が安い傾向があります。しかし、整備士の技術力や安全面は店舗やスタッフによって異なり、カー用品店やディーラーに比べて劣ってしまう可能性が高いです。

作業時間としては「30分〜50分程度」です。なるべく安く作業をしてもらいたいという方におすすめします。

ファンベルトを交換しないとどんなリスクがある?

ファンベルトを交換しないと以下6つのリスクが発生する可能性があります。

  1. エンジンがかからなくなってしまう
  2. 走行中にハンドルが重くなることがある
  3. エアコンが作動しなくなる
  4. エンジンがオーバーヒートを起こしてしまう
  5. バッテリーが上がりになってしまう
  6. 照明やカーナビ等の電気系統が停止してしまう

それぞれのリスクについて詳しくみていきましょう。

エンジンがかからなくなってしまう

ファンベルトに不具合があると「エンジンがかからなくなる」トラブルが発生する可能性があります。

不具合が発生する理由としては、エンジンの回転力が発電装置であるオルタネーターまで伝わらないことが原因です。

電力が伝わらない状態になり、たちまち電力不足や充電不足が発生してエンジンのかかり具合が悪くなります。

走行中にハンドルが重くなることがある

走行中にハンドルが重くなることも、ファンベルトの不具合が発生している場合に起こる現象です。

ファンベルトはパワステ機構と繋がっており、故障や断絶した場合には急激にハンドルが重くなる傾向があります。

特に、油圧式パワステを採用している場合には、ファンベルトの故障が発生するとハンドルが重くなりやすいです。ハンドルが重くなると走行に支障を起こす可能性も考えられるため、早急な診断と交換をおすすめします。

エアコンが作動しなくなる

エアコンが作動しなくなる現象もファンベルトに不具合が発生している場合に起きる現象です。

ファンベルトの不具合によりエアーコンプレッサーが停止することで、エアコンが使用できません。

寒い季節ならエアコンなしでも問題ありませんが、夏の暑い季節にエアコンが使えないと不快な思いをしてしまうでしょう。エアコンが作動しなくなる場合には、ファンベルトの交換を推奨します。

エンジンがオーバーヒートを起こしてしまう

ファンベルトを交換しないと「エンジンがオーバーヒートしてしまう」リスクも高いです。

ファンベルトが切れると、ウォーターポンプが停止してしまいます。ウォーターポンプが停止すると冷却水の循環が行えなくなるため、オーバーヒートが発生します。

結果的にオーバーヒートしたままの状態で走行を続けると、エンジントラブルの原因になり走行不能な状態も考えられるでしょう。

バッテリーが上がりになってしまう

バッテリーが上がってしまう症状もファンベルトを交換しないと起こるリスク症状です。

ファンベルトの不具合は充電不足やエンジンのかかり具合に影響を与え、結果的にバッテリーが上がります。

バッテリー上がりが続く場合には、ファンベルトを交換するのも良い方法と言えるでしょう。

照明やカーナビ等の電気系統が停止してしまう

ファンベルトを交換しない状態が続くとオルタネーターやバッテリー、電装機器の寿命が短くなり、オーディオやカーナビを保存している音源や地図データなどが停止してしまう可能性もあります。

照明やカーナビが使えないと、車の利便性が急激に低下してしまうでしょう。

正常な状態に戻すためにも、ファンベルトの交換をおすすめします。

ファンベルトが軽傷の場合は鳴き止めスプレーが有効?

ファンベルトが軽傷の場合には、下記3点の鳴き止めスプレーが効果的です。

  1. KURE ベルト鳴き止め&コンディショナー
  2. ホルツ 整備ケミカル ベルトなき止め ベルト鳴き止めスプレー
  3. SOFT99 (99工房) 補修用品 ベルト鳴き止めスプレー

KURE ベルト鳴き止め&コンディショナー

ファンベルトの鳴き症状に効果的なおすすめ商品として1つ目に紹介するのが「KURE ベルト鳴き止め&コンディショナー」です。

内容量220mlの大容量であり、缶を逆さにするだけで使用できる利便性の良さが魅力的な商品になります。

また、スプレーをかけるだけでゴムベルトの鳴きを解消できるため、簡単な作業で不具合を解消できる点もメリットの1つです。鳴きの症状でお困りの方におすすめしたいアイテムになります。

ホルツ 整備ケミカル ベルトなき止め ベルト鳴き止めスプレー

ファンベルトの症状が軽症の場合におすすめする2つ目の商品は「ホルツ 整備ケミカル ベルトなき止め ベルト鳴き止めスプレー」です。

こちらの商品もゴムベルトにスプレーをかけるだけでベルト鳴きを解消することができます。

また、簡単な作業で不具合を防止できるため、ベルト鳴きでお困りの方におすすめしたいアイテムの1つです。ベタつかず、汚れを落とし老化を防止する効果も期待できます。

SOFT99 (99工房) 補修用品 ベルト鳴き止めスプレー

ファンベルトの症状が軽症の場合におすすめする3つ目の商品は「SOFT99 (99工房) 補修用品ベルト鳴き止めスプレー」です。

ファンベルトやクーラーベルトの鳴き、スベリ、異音を防止する際に効果的なアイテムであり、多くの利用愛好者を抱える人気アイテムです。

また、ゴムベルトの保護や老化防止の効果も期待できます。

まとめ

今回はオートバックスでファンベルトを交換する費用や作業時間、その他業者の交換費用などについて解説してきました。

ファンベルトの交換費用は業者によって金額が異なります。

また、もしファンベルトの交換をお願いする場合には「事前予約」を忘れずに行いましょう。ファンベルトは部品注文をしないと店舗にはない部品だからです。

ファンベルトの異音やその他の不具合が気になる方は、前もって整備士に確認してもらうことをおすすめします。この記事の内容を参考にして、もしファンベルトの交換が必要な場合には、記事の内容を活かしてみてください。